2023年09月13日、韓国の企画財政部が「月刊財政動向 09月号」を公表したのですが、これが深刻です。
’23年07月末の累積総収入は、国税・税外収入が減少したため、前年同期比40.7兆ウォン減少した353.4兆ウォン。
総支出は、コロナ事業の縮小、地方交付税・補助金の精算分減少などで前年同期比59.1兆ウォン減の391.2兆ウォンである。
その結果、統合財政収支※1は37.9兆ウォンの赤字で、社会保障基金収支30.0兆ウォンの黒字を除く管理財政収支※2は67.3兆ウォンの赤字である。
これは前年同期比 それぞれ18.5兆ウォン、18.9兆ウォン改善された数値であり、前月比でもそれぞれ17.6兆ウォン、 15.0兆ウォン改善された。
一方、07月末の中央政府債務は1,097.8兆ウォンで、前月比14.5兆ウォン増加した。これは、毎月の国庫債発行・償還計画に基づいて上下した結果である。
※1統合財政収支は、単純に収入から支出を引いたもの
※2管理財政収支は国民年金など社会保障費も足しこんだもの
↑統合財政収支と管理財政収支の推移。上掲のプレスリリースのいうとおり、支出を減らして対応しているので、累計の赤字幅は07月には減少しています。
さらっとスゴイことを書いています。
Money1でも韓国政府の税収が激減しているとご紹介してきましたが、この07月にはついに対前年同期比で「40.7兆ウォン」の減少となりました。
以下記事でご紹介したとおり、04月の段階で「33.9兆ウォン減った」などといっていたのですが、ついに「40.7兆ウォン」です。
この足りない分はどこかから調達しないといけませんので、プレスリリースにあるとおり、国債発行(また『韓国銀行』からの短借)に頼ることになります。
で、政府負債が07月末時点で1,097.8兆ウォンに達したのです。
もう何度だっていいますが、
「2023年末の政府負債残高:1,095兆5,000億ウォン」
だったのです。
もう超えています。あと5カ月あるのです。韓国政府の財政は火だるま状態といっても差し支えありません。
(吉田ハンチング@dcp)