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「米国の迂回路潰し」で韓国企業がドタバタ。

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2023年12月01日にアメリカ合衆国・財務省が出した、IRA(インフレ削減法)における「懸念外国企業要件」(FEOC)詳細規定案が、案の定韓国企業にも波乱を起こしています。

中国が「迂回路」として利用しようとしていた「韓国」は駄目になりそうです。韓国側からしても、中国と組んで甘い汁を吸おうとしていた目論見が潰える――というのでドタバタになっています。

「懸念外国企業要件」(FEOC)は、車載用バッテリーの「素性」まで問うて中国をサプライチェーンから締め出そうというものです。

現在、合衆国はバッテリー部品と重要鉱物資源の原産地要件を満たし、北米で最終組み立てが行われた電気自動車を対象に最大7,500ドルの税額控除を提供しています。

この補助金を受けるためには、バッテリー部品は2024年、バッテリーに入る重要鉱物は2025年からFEOCから調達してはならない。今回のFEOCには「中国資本の持分率が25%以上の合弁会社」が含まれました。

この合弁会社によって、韓国は中国に利益を提供し、自分も甘い汁を吸おうとしていました。実際、例えば以下のように中国企業との合弁会社ができています。

LG化学』と『華友コバルト』
正極材工場(亀尾)……中国持ち分:49%
前駆体工場(セマングム)……中国持ち分:非公開
前駆体工場(中国衢州市)……中国持ち分:51%
LFP陽極材工場(モロッコ)……未確定

ポスコホールディングス』と『華友コバルト』
HYクリーンメタル(光陽)……中国持ち分:35%

ポスコホールディングス』と『中偉新材料(CNGRアドバンスト・マテリアル)』
ニッケル精製工場(浦項) ……中国持ち分:40%

ポスコ フューチャーM』と『中偉新材料(CNGRアドバンスト・マテリアル)』
前駆体工場(浦項)……中国持ち分:80%

ポスコ フューチャーM』と『華友コバルト』
前駆体工場(浦項)……中国持ち分:未確定
前駆体工場(中国)……中国持ち分:40%
陽極材工場(中国)……中国持ち分:60%

上掲のとおり、非公開、未確定を除けば合弁会社の中国企業持ち分で25%なんてところはありません。中国と韓国が一緒になって迂回路を作ろうとしていたのです。

もし韓国が「懸念外国企業要件」(FEOC)をかいくぐりたいのであれば、持ち分比率を下げるしかないのです。

ちなみに『LG化学』『ポスコホールディングス』『フューチャーM』は二次電池企業の注目株として株価が上昇した企業だ、という点も見逃さないでください。

合衆国は迂回路潰しを確実に行うでしょうが、甘い汁狙いだった韓国企業は果たしてどうするでしょうか。こういうのを「ざまあ」というのでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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