韓国自動車の輸出が好調――と喧伝されていますが、直近足元では「果たしてそうかな」というデータが出ています。
韓国では『現代自動車』『起亜自動車』を合算して、業績を『TOYOTA(トヨタ)』と比較しますが――その『起亜自動車』です。2024年05月の業績が公表されていますが、明らかに失速しています。
2024年05月
韓国内販売台数:4万6,410台(-8.3%)
海外販売台数:21万7,819台(-0.6%)
小計:26万4,313台(-2.1%)
(小計には特殊車両384台を含む)
韓国内の販売台数が「-8.3%」と不振です。
注目したいのは、「環境に優しいクルマ」(電気自動車・ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・燃料電池車)の販売台数です。
韓国内の販売状況が面白いのです。
05月は「1万8,851台」となっていますが、対前年同期比で「11.7%」増加しました。しかし、この増加を支えたのはハイブリッド車なのです。
『起亜自動車』ハイブリッド車 同月比較
2023年05月 ⇒ 2024年05月
1万2,840台 ⇒ 1万5,369台(+19.7%)
2023年05月 ⇒ 2024年05月
1万2,840台 ⇒ 1万5,369台(+19.7%)
一方、電気自動車(BEV)はどうなったのかというと……。同じく05月で前年と比較してみると以下のようになります。
『起亜自動車』電気自動車 同月比較
2023年05月 ⇒ 2024年05月
4,042台 ⇒ 3,482台(-13.9%)
2023年05月 ⇒ 2024年05月
4,042台 ⇒ 3,482台(-13.9%)
Money1でもご紹介したとおり、2023年にはすでに「電気自動車販売に急ブレーキ」でしたが、そこからさらに販売数は落ちています。
国内販売台数「4万6,410台」のうち「1万5,369台」がハイブリッド車ですから、『起亜自動車』が販売した自動車の約33.1%、すなわちほぼ1/3がハイブリッド車だ――ということになるのです。
「電気自動車強国」と誇ってきた韓国ですが、なんのことはない「環境に優しいクルマ」の成長を牽引しているのは「ハイブリッド車」ということになっているのです。
(吉田ハンチング@dcp)