中国「1.8兆元」まく! まず2,860億元の特別国債を発行する

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中国は、超長期特別国債を発行して資金を注入します。

これは――お金をまかないと駄目――という話に他なりません。もっとも中国の場合はいくらまいても効かないのですが。

2025年04月23日、中国財政部は総額2,860億元規模の特別国債を発行すると発表しました。

財政部によると、

金融機関の資本注入を目的とした5年満期の特別国債:1,650億元
20年満期の超長期特別国債:500億元
30年満期:710億元

をいきます。これで計:2,860億元――です。

これは2025年初めて発行される特別国債。2025年は1兆8,000億元を発行することをすでに発表していますが、そのうちの約16%に当たります。

2024年末には中国の中央経済工作会議で「より積極的な財政政策」を実施すると表明、2025年03月の全国人民代表大会で前年比30%増の1兆3,000億元の超長期特別国債を発行すると予告していました。

さらに、大型国有商業銀行の資本増強を支援するため、5,000億元の政府特別債券を追加し、これによって2025度の発行規模は合計1兆8,000億元に拡大された――というわけです。

また財政部は、4つの大手銀行にそれぞれ資金投入することを決定しています。

『中国銀行』:1,650億元
『中国建設銀行』:1,050億元
『中国交通銀行』:1,124億元
『中国郵政貯金銀行』:5,000億元

なぜこんなことをするかというと、景気後退と不動産危機の長期化により銀行の資本が大幅に低下したためです。融資余力を強化するためには、銀行に資本注入するしかないのです。

いくらお金をまいても中国経済が回復できない――というの非常に興味深い点です。

(吉田ハンチング@dcp)

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