韓国08月も赤字スタートで「-30億ドル」。対中国貿易は絶望的

広告
おススメ記事

定点観測です。韓国の関税庁が「2023年08月01~10日の輸出入現況」のデータを公表しました。

結論からいえば08月の最初の10日間は例によって赤字スタートです。以下をご覧ください。

2023年08月01~10日
輸出:132億1,800万ドル-15.3%
輸入:162億3,200万ドル-30.5%
貿易収支(輸出 – 輸入):-30億1,400万ドル

2023年01月01~08月10日累計
輸出:3,706億9,700万ドル-13.1%
輸入:3,985億4,900万ドル-11.4%
貿易収支(輸出 – 輸入):-278億5,200万ドル

( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「’23年08月01日~08月10日の輸出入の現状」

韓国にとって最も重要な貿易収支は「-30億1,400万ドル」と大きめの赤字です(通関ベース)。

ご注目いただきたいのは、やはり対前年同期比の増減です。輸出は「-15.3%」ですが、輸入は「-30.5%」と3割も減少しています。

Money1でもご紹介してきたとおり、不況型の特徴を示しています。問題なのは、輸入がこれだけ減っても黒字にならないという点です。

輸出が伸びないからです。

韓国の誇る主要輸出品目の対年同期比の増減を見てみましょう。

主力輸出品の「対前年同期比の増減」(08月01~10日)
半導体:-18.1%
石油製品:-37.8%
鉄鋼製品:-22.4%
無線通信機器:-4.2%
乗用車:+27.2%
自動車部品:-3.6%
船舶:+182.8%
精密機器:-21.1%
家電製品:-18.8%
コンピューター周辺機器:-21.2%

「好調」と喧伝している自動車と、「またジャックポットだ」としている船舶以外は、全部対前年同期比割れです。

注目したいのは、その自動車も対前年同期比の増加が「27.2%」にまで縮小していること、また自動車部品がマイナスに転じたことです。

ただし、(まだ10日分だけですが)半導体の輸出縮小は「-18.1%」と、これまでよりはマシになりました。

次に、対中国貿易を見てみましょう。

対中国貿易(2023年08月01~10日)
輸出:28億7,800万ドル-25.9%
輸入:34億6,300万ドル-27.9%
貿易収支(輸出 – 輸入):-5億8,500万ドル


↑2023年08月の対中国貿易の収支が出ていませんので07月までの推移です。

対中国貿易は08月も赤字スタートです。対中国貿易でなんとか黒字に戻そうと、韓国政府は知恵を絞っていますが、結果は出ていません。

もっとも「手などない」ので、下手な考え休むに似たり、ではありますけれども。

対中国貿易でのもうけは、もはや回復することはできない――と見る方がいいのです。「絶望した!」――です。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました