読者の皆さまもすでにご存じでしょうが、中国で大雨・洪水によって大きな被害が出ています。なにせ北京の紫禁城が600年ぶりに水に浸かったほど。
↑紫禁城も濡れる街角で600年ぶりの浸水被害です。
長くなるので詳細は割愛しますが、北京市のすぐ南の涿州市などは甚大な被害です。
多くの人が助けを求めているのですが、洪水の被害に遭った河北省では補償金を出すとしました。ところが……この金額を巡って国民から非難の声が高まっています。
↑「吴文行wenxingwu」さんの投稿。
SNS上に「河北省保定市災害救済政策」という文書の写真が出ています。以下をご覧ください。
これによると、
被災者1人当たり:2万元(約40万200円)
(死者遺族への見舞金/被害者1人につき)
損壊家屋1軒当たり:4万元(約80万400円)
罹災した土地1亩につき:9元(約180円)
(死者遺族への見舞金/被害者1人につき)
損壊家屋1軒当たり:4万元(約80万400円)
罹災した土地1亩につき:9元(約180円)
※「元-円」換算は2023年08月17日の「1元=20.01円」で行いました。「亩」は中国の面積の単位で「1ヘクタールの15分の1:6.6667アール」です。
また、「緊急時生活援助は1人1日当たり30元(約600円)以上とし、援助期間は15日以内とする」となっています。さらに「省レベル1およびレベル2の自然災害救援対応を発動した被災者に対しては、1人当たり1日30元(約600円)および1斤以上の穀物を支給し、救援期間は3カ月以内とする」としています。
SNSの反応を見てみると、金額が安いという批判が多く見られます。「1亩につき9元! 饅頭が10個買えるぞ」とった皮肉も散見されます。
河北省の保定市は以下の場所です。
※「2」が保定市⇒参照・引用元:『Wikipedia』「河北省」
補償金が出るだけマシという話もあるのですが、中国の場合は油断できません。本当に出るまでは。
(吉田ハンチング@dcp)