韓国政府「韓国の電気自動車は優秀! テスラを凌駕する」

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2024年11月26日、韓国の消費者院が興味深いプレスリリースを出しました。

電気自動車の場合、インジケーターに表示される「あとどのくらいの距離走れるのか」と「実際に走行可能な距離」には乖離があるよ――という内容です。

電気自動車、メーター表示距離と実際の走行可能距離に差がある
– 長距離運転時は事前に余裕を持って充電を –

電気自動車は内燃機関車両に比べて静かで環境に優しく、維持費が安いという利点があります。

一方で、走行距離が比較的短く、充電の手間がかかるという不便も指摘されています。

安全に電気自動車を運転するためには、車種や季節に応じた実際の走行可能距離を確認する必要があります。

電気自動車を利用する際に感じる最も不便・不満な点は「走行距離およびそれに伴う充電の手間」であると確認されています(韓国トレンドレポート2024 第1回電気自動車選好度調査結果より)。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国 消費者院』公式サイト「電気自動車、計器盤表示と実際の走行可能距離の違い」

冬になると気温が下がって、車載用バッテリーの消耗が激しくなります。

「まだこれくらい走れる!」と思っていても、実際には「そこまで走行できない」ことがあります。だから注意してくださいね――というプレスリリースで、いわば冬場の注意喚起の文書です。

面白いのは、実際にクルマを走らせる実験を行ってることです。走行実験に使ったクルマは、

『現代自動車』:IONIQ5
『起亜自動車』:K6
『Tesla(テスラ)』:model

の3種。

気温18度-1度で比較しました。

結果は以下のようになりました。


↑青い色がメーター表示距離でオレンジ色が実走行可能な距離です。

【常温(18℃)】
『起亜自動車』(EV6)
メーター表示:452km ⇒ 実際:451km
(実際に走行できる距離はメーター表示の「-0.2%」)

『現代自動車』(IONIQ5)
メーター表示:437km ⇒ 実際:435km
(実際に走行できる距離はメーター表示の「-0.5%」)

『Tesla』(model3)
メーター表示:554km ⇒ 実際:520km
(実際に走行できる距離はメーター表示の「-6.1%」)

【低温(-1℃)】
『起亜自動車』(EV6)
メーター表示:374km ⇒ 実際:352km
(実際に走行できる距離はメーター表示の「-5.9%」)

『現代自動車』(IONIQ5)
メーター表示:367km ⇒ 実際:332km
(実際に走行できる距離はメーター表示の「-9.5%」)

『Tesla』(model3)
メーター表示:571km ⇒ 実際:451km
(実際に走行できる距離はメーター表示の「-21.0%」)

⇒参照・引用元:『韓国 消費者院』公式サイト「電気自動車、計器盤表示と実際の走行可能距離の違い」

常温(18度)の場合には、3モデルともメーター表示と実走行できる距離はほとんど変わりませんが(『Tesla』のmodel3は6.1%減)、低温(-1.0度)になると、やはり乖離が大きくなります。

特に『Tesla』のmodel3は、21.0%もメーター表示から実走行できる距離が短くなるのです。

2023年末~の冬季には、充電待ちのテスラ車が充電スタンドの側で屍累々という、「テスラの墓場」ができ、話題になりました。


↑2023年末~2024年01月にはテスラの墓場が話題になりました。毎日3時間の充電を余儀なくされた『Tesla』オーナーは地団駄踏んで悔しがったそうです。

この消費者院のデータが正しいのであれば、『Tesla』model3よりも、『現代自動車』のIONIQ5、『起亜自動車』のEV6の方がまだしも……となるのですが……。

(吉田ハンチング@dcp)

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