先にご紹介した、アメリカ合衆国国務省で対中国政策の立案・アドバイザー(顧問)を務める「余茂春(Miles Yu:マイルズ・ユー)」さんの別の発言をご紹介します。
まず前フリです。
国際連合(国連)75周年で各国のトップが登壇してスピーチを行いました(ビデオスピーチもあり)。アメリカ合衆国のトランプ大統領が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼ぶなど中国を手ひどく批判したのは日本でも報じられました。
一方、中国共産党の習近平総書記は、「アメリカファーストのトランプ大統領」に対抗するためか、中国が「一貫して多国主義の実践者である」と主張。
この習総書記のスピーチに対して、余さんが2020年09月23日、カナダのシンクタンク「マクドナルド・ローリエ研究所」(Macdonald Laurier Institute:略称「MLI」)の主催するフォーラムにビデオで出演し、
中国共産党が真の同盟国として信頼できるものは何もない。
北朝鮮は中国共産党にとってはほとんど役に立たず、ロシアと中国共産党は捕縛と征服のゲームをしている。
昨日、国連で習近平が中国は多国主義の擁護者である話しているのを聞いて、非常に皮肉な話だと思った。 彼の自己認識の欠如を明確に反映している。
多国主義は誰もが共通の目標を共有して初めて機能し、「利己的」な多国主義など存在しない。 多国主義は素晴らしいが、共通の目標が必要なのだ。
と習総書記の国連でのスピーチをバッサリ切り捨てたのです。
余さんのような素晴らしいブレーンのいる合衆国国務省の方針がぶれることはないでしょう。
(柏ケミカル@dcp)