2024年11月26日、中国の国家統計局が「2024年01—10月份全国规模以上工业企业利润下降4.3%(2024年1月から10月の全国規模以上工業企業の利益は4.3%減少した)」というデータを公表しました。
「工业企业(工業企業)」は、製造業、鉱業、電力・ガス・水道供給業などの工業部門に属する企業を意味します。
(引用者注)
これを見ると、中国企業がいかに弱っているのかが分かります。以下のグラフで一目瞭然です。
営業収入(総売上)と利益総額(税引前利益)の「対前年同期の増減」の推移です。
黄色の営業収入営業収入(総売上)は、緩やかな成長を示しています。
ところが、
01~07月累計
営業収入(総売上):+2.9%
利益総額(税引前利益):+3.6%
以降に様子が一変します。01~08月に利益総額(税引前利益)が対前年同期比で「+0.5%」となり、01~09月累計では「-3.5%」とマイナスに転落。01~10月累計では「-4.3%」とマイナス幅を拡大しました。
つまり、中国の工業企業は前年よりもうからなくなっているのです。
さらに、以下をご覧ください。
上掲のとおり、最ももうからなくなっているのは、国有控股企业(国有株式保有企業)です。
国が支配する企業では、01~10月累計で対前年同期比、利益総額(税引前利益)が「-8.2%」となっています。
――というわけで、中国企業は08月、09月、10月と利益を減らし続けています。売上は緩やかに増えているのに……です。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット
中国語メディアでは、例えば上掲のような記事が出ています※。「利益は5兆8,000億元を超えた」なんて喜んでいる場合ではないでしょう。
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(吉田ハンチング@dcp)