韓国メディア『朝鮮日報』が興味深い記事を出しています。韓国の最大手企業グループでこぞって緊縮経営の動きが見られる――というのです。
もう何度だっていいますが、韓国は不景気です。最大手企業グループで緊縮経営の動きがでても特に不思議ではないのですが、面白いのは、『朝鮮日報』が取り上げている緊縮の内容です。以下に引用してみます。
●『サムスン』グループ
⇒昇進した副社長に給付する自動車をジェネシスG90」から「G80」に格下げ
⇒常勤顧問職50~60人の大半を非常勤職に転換※※常勤顧問職は車両・秘書・事務所・ゴルフ会員権・法人カードが保障されたが、非常勤顧問は車両・秘書・事務所など相当部分がなくなり、給与も減る。常勤顧問職の任期は通常3年、非常勤職は1~2年とのこと。
●『SK』グループ
⇒持株会社『SK』で300人規模の組織を約100人に縮小。系列会社に異動させると決定
⇒最近、従業員に「倹約」を強調
⇒『SKオン』で「役員も出張時にはエコノミー席を利用しよう」キャンペーンを展開●『LG』グループ
⇒社長団協議会「景気回復が短期間で難しい」認識を共有
⇒『LGディスプレー』で12月05日から「40歳以上の生産職を対象に希望退職」を受け付け
etc.
なんだかずいぶん切羽詰まった話も出ています。そもそも顧問職が50~60人というのは多すぎないのかなど、読者の皆さまもきっと不思議に思われる点があるのではないでしょうか。
――ともあれ、このような話が出るほどに、韓国最大手の企業グループであっても「出費をとにかく抑えないといけない」状況なのです。
(柏ケミカル@dcp)