2024年11月05日、『韓国銀行』が「2024年10月末時点での外貨準備高」を公表しました。
2024年10月
外貨準備高:4,157億ドル(約63兆2,488億円)※
前月比:-43億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,732億ドル(約56兆7,824億円)
(証券類)
前月比:増減なし⇒Deposits:184億ドル(約2兆7,996億円)
(現預金)
前月比:-39億ドル⇒SDRs:150億ドル(約2兆2,823億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:-3億ドル⇒IMF position:42億ドル(約6,390億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:-1億ドル⇒Gold:48億ドル(約7,303億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2024年11月05日「1ドル=152.15円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of October 2024)」
2024年10月の外貨準備高は「4,157億ドル」。対前月比で43億ドル減少しました。
当月で特に注目したいのは、現金たるDeposits(預金)が(対前月比で)39億ドルも減少していることです。また、Securities(証券類)の増減がないというのも、ほとんど見られないことです
当月の外貨準備高の減少について、『韓国銀行』は以下のように説明しています。
米ドル高に伴い、その他の通貨建て外貨資産のドル換算額の減少※や、四半期末の効果消失による金融機関の外貨預金の減少が主な要因
※10月中のドル指数が約3.6%上昇
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024년 10월말 외환보유액」
ここで説明されている「四半期末の効果」というのは、期末には外貨支払いが多くなるため、企業がこれに備えて外貨を用意しておく――という効果のことをいっています。第3四半期末の09月が過ぎたので、その分がなくなった――というわけです。
2022年01月から2024年10月までの外貨準備高の推移は以下のようになります。
面白いことに、2022・2023年では、10月になると外貨準備高が大きく減少して、その年の最低額になっていることが分かります。
このパターンが2024年も当てはまるなら、これから外貨準備高は増えるはずですが、もしそうならないなら、例えばさらに減少するなら、いつもと違う事象が起こっていることになります。
(吉田ハンチング@dcp)