2020年10月08日、『韓国銀行』から「08月の国際収支統計(暫定版)」が公表されました。韓国の「不況型黒字」がますます鮮明になりました。
韓国経済の屋台骨を支えているのは「輸出」ですから、これが回復しないと韓国の復活はありません。
直近の08月は以下のようになっています。
輸出金額:406億6,610万ドル
輸入金額:336億5,450万ドル
貿易収支:70億1,160万ドル
輸入金額:336億5,450万ドル
貿易収支:70億1,160万ドル
※貿易収支は「輸出 – 輸入」で求めます。
「70億1,160万ドル」のもうけ(黒字)です。
07月の貿易収支は「69億7,450万ドル」のもうけ(黒字)でしたから08月になって黒字幅が拡大したように思えます。
しかし……なのです。以下をご覧ください。文在寅大統領が就任した2017年05月から2020年08月までの輸出金額と輸入金額の推移です。
上掲のとおり、07月から08月にかけて輸出は下がり、輸入も下がっています。具体的には08月は07月に比べて「輸出:25億3,610万ドル減少」「輸入:25億7,320万ドル減少」で、輸入額の方が減少幅は大きいのです。
貿易収支は、「輸出 – 輸入」で求めますので、輸入額の方が大きく減った分、黒字が拡大したのです。
つまり、不況下で黒字が出るという「不況型黒字」の有り様を鮮明にしているというわけです。
また、上掲の輸入金額の黄色のラインを見てください。2020年05月ほどではないにせよ、文政権時代を通して最低レベルに輸入金額が落ち込んでいます。海外からモノを買う力が最低レベルまで落ち込んでいるという見方もできるわけです。
これは韓国内経済が非常に落ち込んでいることの証左でもあります。
この「輸出入金額」を見るだけでも韓国経済がとても危ないということが分かります。
(柏ケミカル@dcp)