定点観測です。冒頭で述べておきますが、当月は面白くありません。
2024年04月03日、『韓国銀行』が2024年03月時点での外貨準備高を公表しました。
2024年03月
外貨準備高:4,193億ドル(約63兆6,330億円)※
(前月比:+35億ドル)<<内訳>>
⇒Securities:3,649億ドル(約55兆3,772億円)
(証券類)
前月比:-46億ドル⇒Deposits:305億ドル(約4兆6,287億円)
(預金)
前月比:+87億ドル⇒SDRs:147億ドル(約2兆2,309億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:-4億ドル⇒IMF position:43億ドル(約6,526億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:-2億ドル⇒Gold:48億ドル(約7,285億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2024年04月04日「1ドル=151.76円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of March 2024)」
当月の見どころは、Securities(証券類)が46億ドル減って、現金たるDeposits(預金)が87億ドルも増えていることです。結果、外貨準備高全体で35億ドル増加しました。
『韓国銀行』の説明は以下です。
ㅇ米ドル高※により、その他の通貨の外貨資産のドル換算額は減少したが、金融機関の外貨預金、外貨資産運用収益の増加などに起因する。
※03月中、ドル指数は約0.5%上昇。
ここまでの外貨準備高の推移は以下のようになります。
今回の『韓国銀行』のデータ公開をもって3カ月ぶりに増加――という記事が出ていますが、韓国の場合「本当にその金額あるかどうか」が問題です。そもそもが時価総額の計算も行っていない※ので、「時価総額でいくらあるのか」も不明――というのが韓国の外貨準備なのです。
※これは韓国メディアも報じています。
(柏ケミカル@dcp)