韓国「2023年は貿易収支 -99.7億ドル」で決着! 2年連続の貿易赤字

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2024年01月01日、韓国の産業通商資源部が「2023年12月および年間輸出入動向」を公開しました。

(暫定版ながら)これで2023年の輸出・輸入・貿易収支が全部締まったことになります。まず、12月の単月だけを見ると以下のようになりました。

2023年12月
輸出:577億ドル5.1%
輸入:532億ドル-10.8%
貿易収支(輸出 – 輸入):45億ドル

( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年12月および年間輸出入動向」

いつものように百万ドル単位の数字を出していないのが非常に不満ですが、輸出金額は576.6億ドルを丸めて577億ドルとしています。韓国にとって最も重要な貿易収支は「45億ドル」の黒字となりました。

(通関ベース)45億ドルの黒字なので、国際収支統計でもこれは黒字になります。

ご注目いただきたいのは、対前年同期比の増減です。輸出はなるほど「5.1%」増えていますが、輸入が「10.8%」も減少しています。不況型黒字の様相を呈しているのは見逃せません。

2023年通年でどうなったかというと、以下です。

2023年
輸出:6,327億ドル-7.4%
輸入:6,427億ドル-12.1%
貿易収支(輸出 – 輸入):-99.7億ドル

( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年12月および年間輸出入動向」

(通関ベースですが)2023年は結局、貿易赤字で締まりました。金額は「-99.7億ドル」。

赤字100億ドルをギリで切ったところに意図を感じないではないですが、とりあえず2022年の「貿易収支:-477.8億ドル」よりははるかにマシになりました。

尹錫悦(ユン・ソギョル)政権としては、なんとか危機を脱したと言えるでしょう。2年連続の通年貿易赤字ではありますが。

ご注目いただきたいのは、以下の主要輸出地域別の輸出金額、その増減です。

2023年12月主要9地域別輸出金額
中国:-2.9%
ASEAN:+1.7%
アメリカ合衆国:+20.8%
EU:-20.0%
日本:+3.7%
中南米:-7.8%
インド:+7.0%
中東:-0.9%
CIS:+12.4%
全体:+5.1%

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年12月および年間輸出入動向」

結局、12月も対中国は対前年同期比でマイナスとなりました。

韓国はなんとか対中国貿易でのもうけ(黒字)を回復させようとしてきたわけですが、そうはいきませんでした。通年でどうなったのかというと――。

2023年韓国「対中国貿易」結果
輸出:1,248億3,500万ドル-19.9%
輸入:1,428億4,900万ドル-7.6%
貿易収支(輸出 – 輸入):-180億1,400万ドル

( )内は対前年同期比の増減

――上掲のとおり、対中国貿易は「2023年:-180億1,400万ドル」の大赤字となりました。

「2022年:12億1,300万ドルと黒字でしたので、見事に赤字転落です。

以前の数字から修正されました。

韓国メディアでは「中韓修好31年目にして赤字転落」という記事が出ていますが、Money1でもしつこくご紹介してきたとおり、このような結果になるのは予測できたことです。

韓国が、対中国でボロもうけしてきた分を取り返したいなら「どこかよその市場」を開拓するしかないのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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