2024年11月05日、韓国のK-POP最大手事務所として知られる『HYBE(ハイブ)』が2024年第3四半期の業績を公表しました。
K-POPについて詳しい方はご存じでしょうが、『HYBE』はもともと『Big Hit Entertainment(ビッグヒット・エンターテインメント)』として2005年に設立されました。
創業者の房時赫(방시혁:パン・シヒョク/Bang Si-hyuk)さんがプロデュースするアイドルグループ「BTS(防弾少年団)」の世界的成功によって一躍有名になり、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立しました。
BTS以外にも「SEVENTEEN」「TOMORROW X TOGETHER」「ENHYPEN」などの人気アーティストを輩出し、各グループが国内外で活動し成功を収めています。また、『HYBE』は他の事務所とパートナーシップを結ぶ形で、アーティストの活動を広げる戦略も展開しています。
リーディングカンパニーと目されるほどの『HYBE』なのですが、今回公表された業績は、驚くほど急速に縮小しています。以下をご覧ください。
2024年第3四半期
総売上:5,278億ウォン(-1.9%)
営業利益:542億ウォン(-25.4%)
当期純利益:14億ウォン(-98.6%)2024年第1~3四半期累計
総売上:1兆5,292億ウォン(-2.6%)
営業利益:1,195億ウォン(-42.1%)
当期純利益:226億ウォン(-90.6%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
第3四半期単体だけ見ても――総売上は1.9%減少しただけなのに、営業利益は25.4%も減って、当期純利益は98.6%も減少しました。
「HYBEミュージックグループのアーティストたちの活躍に支えられ、今年第3四半期の累積売上は1兆5,000億ウォンを超えた。 昨年に続き2年連続で年間売上2兆ウォンの高地達成に青信号が灯った」としていますが、「いや、利益の方は赤信号ですが、それは?」という言説です。
なにせ、対前期比でも「当期純利益:-85.7%」なのです。
(吉田ハンチング@dcp)