韓国が秋夕の連休に入っており、お役所もお休みで政府機関の動きが見えにくくなっています。
消化できなかった・出し損なっていた件をご紹介しておきます。
「韓国はお金持ちが逃げ出す国だ」という件です。

上掲の先記事で2024年にもご紹介したことがあるのですが、2024年06月24日、投資と移住の専門家集団(コンサルティング会社)『Henley & Partners(ヘンリー・アンド・パートナーズ)』が、「Wealth Migration Report 2025」を公表しています。
これによると、事態は昨年より悪化しました。
毎度おなじみのこのリポートでは、「流動性投資可能資産100万米ドル以上」を保有する人を「百万長者」(HNWI:High-Net-Worth Individualの略「高純資産個人」)と定義しており、その人がどの国からどこに移住しようとしているのか?――をリポートしています。
昨年の「Wealth Migration Report 2024」では、以下のような結果でした。
※数字は純流出であることに注意してください。入ってくる人と出てくる人の収支です。マイナスの場合は純流出になります。
⇒参照・引用元:『Henley & Partners』公式サイト「Wealth Migration Report 2024」
上掲のとおり「2024年には、韓国では百万長者1,200人が外国に流出するだろう」となっていました。
ところが……です。
日本は「安全性と政治的安定が魅力」が魅力!
2025年版『Henley & Partners』のリポートから一部を以下に引きます。
(前略)
伝統的な目的地であるシンガポール(+1,600人)、オーストラリア(+1,000人)、カナダ(+1,000人)、ニュージーランド(+150人)は、2025年には富裕層起業家にとって魅力を失いつつある様子で、記録的な最低純流入が仮に見込まれている。タイ(+450人)は東南アジアの新しいセーフヘイブンとして急浮上しており、バンコクはシンガポールに匹敵する地位を目指している。
タイの首都は、国際学校、拡大する金融サービス部門、高級不動産などを武器に、中国・ベトナム・韓国のHNWIからの注目を集めている。
香港(中国特別行政区)は、アジア内から着実な流入を始めており、かつて政治の不安定さに揺れたものの、成長著しいハイテク企業の重役たちが拠点を香港に移し始めている。
同様に、日本(+600人)も、特に中国からのHNWIの流入が増えており、その比較的な安全性と政治的安定が魅力と見なされている。
中央アメリカ・カリブ海地域諸国、たとえばコスタリカ(+350人)、パナマ(+300人)、ケイマン諸島(+200人)、バミューダ(+50人)などは、富裕層移住者を記録的な水準で引き付けている。
アフリカでは、モロッコ(+100人)、モーリシャス(+100人)、セイシェル(+50人)が、2025年の移住ミリオネア受け入れ国ランキングに入る見込みである。
(後略)
韓国の百万長者は「タイ」に注目している――となっています。
日本にとっては迷惑な話ですが、日本も政治的な安定などを理由に「中国の富裕層から狙われている」のです。
2025年の韓国から昨年の2倍「2,400人」お金持ちが出ていく!
また、このリポートで(韓国絡みで)面白いのは以下の部分です。
(前略)
アジアでは、韓国は2025年に大幅な純流出(–2,400人)が予測されており、昨年の数値を倍以上となる。経済的・政治的不安定が背景にあるとみられる。
(中略)
『AlphaGeo(アルファジオ)』の創業者兼CEOでありベストセラー作家のパラグ・カンナ博士は、「Henley Private Wealth Migration Report 2025」の中でこう述べている:
「アジアは依然として世界で最も強力な経済エンジンであり、グローバルなプライベート・ウェルス(私的富)の中心であり続けている。
アジアの富の風景は、野心と慎重さが融合した動的な姿を示している。
シンガポールと日本は、世界的な資産ハブとしての地位を固めつつある一方で、中国とインドは国内の機会と多様化の欲求とのバランスを模索している。
韓国と台湾は、地政学的な変動がゲームのルールを一挙に変え得ることを私たちに思い起こさせる。
2025年が展開するにつれ、アジアは経済の躍動、政策革新、そして常に存在する安全性と成長への探求によって形作られる世界的富トレンドの中心となるだろう」
(後略)
2025年の韓国は、「昨年の2倍の2,400人の百万長者が韓国から流出するだろう」――としているのです。
ちなみにこの人たちが外国に出ていくことで、152億ドルの資産流出が予想されています。
地政学的にの不安定な国であることはもちろん、政治的にも「財閥許すまじ」「お金もち許すまじ」という左派・進歩系が独裁を進めています。
そんな韓国に、お金持ちが「いたくない」というのは当然のことでしょう。
――というわけで、2025年も「韓国はお金持ちが逃げ出す国」は健在です。
(吉田ハンチング@dcp)







