2026年02月26日、韓国の金融通貨委員会は基準金利を「2.50%」で据え置くことを決定しました。

予想どおりの結果ですが、これで6回連続の凍結です。8カ月の基準金利据え置きとなります。

今回の据え置きは「下げるほど弱くもなく、上げるほどインフレでもない。そのうえ金融リスクが残っている」――という判断によります。
以下は『韓国銀行』が出したプレスリリース、通貨政策の方向です。面倒くさくなければ、韓国の金融通貨委員会が現在の韓国経済を見ているかが分かりますのでお読みください。
通貨政策の方向
□ 金融通貨委員会は、次回の通貨政策方向決定時まで韓国銀行の基準金利を現在の2.50%水準で維持し、通貨政策を運用することとした。物価上昇率が目標水準付近で安定した流れを続けている中、成長は予想より良好な改善傾向を続けると見られ、金融安定の側面におけるリスクも持続しているため、現在の基準金利水準を維持しつつ内外の政策環境を点検していくことが適切であると判断した。
□ 世界経済は、アメリカ合衆国の関税政策に関する不確実性にもかかわらず、AI関連投資の拡大、主要国の拡張的財政政策などに支えられ、良好な成長の流れを続ける見通しであり、物価の経路は国別に差別化されるとみられる。
国際金融市場では、全般的にリスク回避心理がやや強まった。長期国債金利は、主要国の財政健全性への懸念や米連邦準備制度の通貨政策に対する期待の変化などの影響を受けて上昇した後、下落した。
また、米ドルは円高や米連邦最高裁の相互関税無効判決などにより弱含みを示した。
株価は企業業績の改善を反映して概ね上昇基調を続けたが、AI過剰投資および既存産業の代替に対する懸念などにより変動性は拡大した。
今後、世界経済および国際金融市場は主要国の通貨・財政政策および通商環境の変化、AI投資および地政学的リスクの展開状況などの影響を受けると予想される。
□ 国内経済は、消費回復と輸出の好調に支えられて改善傾向を持続した。
雇用はサービス業を中心に増加の流れを続けた。
今後の国内経済は建設投資の不振が続くものの、消費回復の流れが持続し、輸出および設備投資の増加も半導体景気の好調および良好な世界経済の成長などにより当初の予想より拡大すると見込まれる。
これにより、今年の成長率は昨年11月の見通し(1.8%)を上回る2.0%を示すと予想される。
ただし、このような成長経路には、半導体景気および内需回復の速度、主要国の通貨・財政政策および合衆国の関税政策、地政学的リスクなどに関連した上振れ・下振れのリスクが潜在している。
□ 物価を見ると、消費者物価上昇率は石油類価格および農畜水産物価格の上昇鈍化などにより1月中に2.0%へ低下し、コア物価(食料品およびエネルギーを除く指数)の上昇率は前月と同じ2.0%を示した。
短期期待インフレ率(一般人)は2.6%で前月水準を維持した。
今年の消費者物価およびコア物価の上昇率は電子機器など一部品目のコスト上昇圧力により、昨年11月の見通し(それぞれ2.1%、2.0%)をやや上回る2.2%および2.1%と予想される。
今後の物価経路は国際原油価格および為替の動き、国内外の景気動向、政府の物価安定対策などの影響を受けると見込まれる。
□ 金融・為替市場では主要価格変数の変動性が拡大した。
ドルウォン為替レートは居住者の海外証券投資、外国人の株式売却などの需給負担と円など周辺国通貨の動きに影響されて上下した後、最近はかなりの幅で下落した。
株価は主要業種の業績好調見通しや資本市場制度改善への期待に支えられて大幅な上昇基調を続けたが、グローバル株式市場の動きの影響を受けて変動性は拡大した。
国債金利は利下げ期待の弱化やマネームーブなどによる需給負担により大きく上昇した後、一部戻した。
家計貸出は政府のマクロ健全性政策強化基調の持続により小幅な増加にとどまり、首都圏の住宅価格は政府対策などの影響で上昇傾向が鈍化したが、今後の推移をさらに見守る必要がある。
□ 金融通貨委員会は今後、成長の流れを点検しつつ中期的視点で物価上昇率が目標水準で安定するようにするとともに、金融安定に留意して通貨政策を運営していく。
国内経済は物価上昇率がやや高まるものの目標水準付近での安定した流れを続け、成長は改善傾向を維持すると見込まれる。
金融安定の側面では首都圏住宅価格および家計負債リスク、為替変動性の影響などに引き続き留意する必要がある。
したがって、今後の通貨政策は成長回復を支援していく一方で、この過程において内外の政策環境の変化とそれに伴う物価の動向、金融安定状況などを綿密に点検しながら決定していく。
□ 今回の基準金利据え置き決定については、金融通貨委員7名全員が賛成した。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「通貨政策の方向(2026.02.26)」
景気回復が(弱いながらも)進んでいる――というのが本当であればいいのですが。
(吉田ハンチング@dcp)







