しつこくて申し訳ありませんが、韓国の対外債務(External Debt)の話です。ここが国のドボンに関わるからです。
韓国の対外債務について、企画財政部はリリース内で以下のように評価しています。
※世界的な金融危機直前(’08 .9月末)短期対総債務の割合51.7%、短期対外準の割合78.4%
短期対外債務(Short-Term External Debt)の「(総)対外債務」「外貨準備」に対する割合を計算して、「まだ大丈夫」と評価しています。なぜ「短期対外債務」を気にするかというと、「短期対外債務」は1年以内に返済しなければならない借金だからです。
「短期対外債務」が対外債務に占める割合が大きいとすぐに返さなければならない借金を重ねていることを意味し、もし仮に外貨準備よりも多いなんてことになると、借金を返せないかもしれないことになるからです。
2008-2009年の「韓国通貨危機」時と比較してまだまし、というのが韓国政府の主張です。
短期対外債務の対外債務に占める割合:29.0%
短期対外債務の外貨準備に占める割合:35.5%
韓国通貨危機
短期対外債務の対外債務に占める割合:51.7%
短期対外債務の外貨準備に占める割合:78.4%
直近の短期対外債務と長期対外債務の推移を見てみると以下のようになります。
割合は確かに企画財政部のいうとおりかもしれません。また、2008年の「韓国通貨危機」時から短期対外債務は大きくは増えていません。ただし、長期対外債務は「2,178億ドル」も増加しています。
短期対外債務を増やさないよう気を使っているのかもしれませんが、利子払いがどんどん増えているわけで、決していい話ではありません。短期対外債務の「対外債務」比、「外貨準備」比が韓国通貨危機時よりもマシだ、などと言っていて大丈夫なのでしょうか。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』「[報道参考】2020年末の対外債務の動向と評価」
(吉田ハンチング@dcp)