韓国の企画財政部(財務省に当たります)が追加で補正予算(第1次:第4次災害支援金など)を20兆ウォンなど行うのであれば、2021年の政府債務は1,000兆を超えると正式に認めました。
政府債務の推移
2018年確定済:651兆8,000億ウォン(約61兆9,210億円)
2019年確定済:699兆ウォン(約66兆4,050億円)
2020年(補正予算含む):814兆9,000億ウォン(約77兆4,155億円)
2021年予算:956兆ウォン(約90兆8,200億円)
2021年(企画財政部):1,000兆ウォン超え(約95兆円超え)
2018年確定済:651兆8,000億ウォン(約61兆9,210億円)
2019年確定済:699兆ウォン(約66兆4,050億円)
2020年(補正予算含む):814兆9,000億ウォン(約77兆4,155億円)
2021年予算:956兆ウォン(約90兆8,200億円)
2021年(企画財政部):1,000兆ウォン超え(約95兆円超え)
というわけで、韓国の政府債務は「約100兆円」へ向かっています。
韓国は、ドボンになったことがあり、海外に信用がないため、国家の「信用格付け」について異常に気にする国です。信用格付けが落ちると、債券発行の際に利子が高くなるなど信金調達に影響が出ます。
これは先にMoney1でもご紹介したことがありますが、2020年11月、世界的な信用格付け会社『フィッチ』は韓国政府との協議で、
「GDP比国家負債比率が2023年に46%まで増加する場合、中期的な国家信用格付けに下方圧力として作用する」
と明らかにしています。つまり、政府債務が対GDP比で46%を超えたら信用格付けを下げるという警告です。
この11月時点でも以下のように予測されていました。
政府負債予測
2023年:1,196.3兆ウォン
対GDP債務比率:54.6%
2023年:1,196.3兆ウォン
対GDP債務比率:54.6%
企画財政部の計算どおりに、政府債務が1,000兆ウォンを達成し、GDPが「2,173兆9,130億ウォン」を割ったら、2021年時点で46%を超えます。
ちなみに、『韓国銀行』が2021年01月26日に公表した2020年の(実質・速報値)GDPは「1,830兆5,802億ウォン」でした。
どこまでコロナ禍から回復するか不明ながら、2021年は2020年より「343兆3,328億ウォン」(18.8%)も成長させないとGDPは「2,173兆9,130億ウォン」に達しません。
ですので、2021年中に46%を超える可能性は高いといえます。つまり、韓国は2021年に国家の信用格付けが下落する危機に直面するというわけです。
(吉田ハンチング@dcp)