ペルシャ湾で韓国籍のタンカーがイランによって拿捕されるという事件が起きました。これに合わせて2021年01月06日、『Reuters(ロイター)』に「イランに石油・ガスの代金を支払っていない国」というまとめ記事が出ました。
この記事はペルシア語にも翻訳され、イラン国民の皆さんも読めるようになっています。
上掲の赤枠で囲ったのが、まとめ記事の「韓国」に触れた部分です。以下のような内容です。
韓国
イラン当局によると、韓国は石油販売の代金70億ドルのイラン資金を保有している。
韓国は通常はイランの最大の石油顧客の1つであるが、2018年にアメリカ合衆国から免除を受け、イランから石油の購入を数カ月続けた。
しかし、合衆国が2019年にイランの石油輸出と銀行部門への制裁を全面的に発効した後、ソウルからの支払いは滞(とどこお)りました。
『イラン中央銀行』(CBI)のアブドルナーセル・ヘマティ総裁は、2020年6月、イランは資金へを取り戻すために法的措置を取るとソウルに警告した。
というわけで、今回の拿捕騒ぎの一方の主役である韓国は70億ドルの支払いを保留している、とペルシア語でも知られるようになっています。
ですが、実はこの記事は以下のように続くのです。
イラク:約60億ドル
中国:約200億ドル
日本:推定15億ドル
ルクセンブルク:約16億ドル
中国:約200億ドル
日本:推定15億ドル
ルクセンブルク:約16億ドル
日本もイランに対して支払いをブロックしている国として挙がっており、ちょっと迷惑な記事なのです。
⇒参照・引用元:『radiofarda.com』「داراییهای ایران در کدام کشورها مسدود است؟」
(吉田ハンチング@dcp)