世界的には韓国のことなどどうでもよく、アメリカ合衆国・トランプ大統領が訪中し、北京で行われる米中首脳会談に注目が集まっています。
延期されて日程が調整されましたから、その分「何が出るのか」が見ものです。
首脳会談自体は05月14日(北京時間)ですが、
●2026年05月13日(水)
ドナルド・トランプ米大統領が北京到着(現地時間・中国標準時)
●2026年05月14日(木)
北京で米中首脳会談を実施。
トランプ大統領と習近平総書記が正式会談を行う予定。
同日午後には天壇公園訪問、晩餐会を予定。
●2026年05月15日(金)
ワーキングランチおよび追加協議。
――と予定されていますので、トランプ大統領の訪中期間は2026年05月13日〜15日。
読者の皆さまもご存じのとおり、トランプ大統領に中国で合流すべく、ベッセント財務長官が前乗りで動き出しています。
ベッセント財務長官の動きはこうです。
●05月11日(月)
訪日。午後に日本到着。
●05月12日(火)
午前9時20分から約35分、片山財務相と日米財務相会談。議題は中東情勢と金融市場・為替、AI関連サイバー脅威、重要鉱物サプライチェーンなど。
(財務省が公式発表)


同日、高市早苗首相を表敬し、茂木外相、赤沢経産相とも会談。Reutersは、高市首相との会談後にベッセント長官が「過度な為替変動は望ましくない」と述べたと報道。
面白いのは、本日05月13日(水)の予定です。
日本から直接中国に行くのではなく、午前に韓国入りし、中国の何立峰副首相と会談。
米中首脳会談前に何らかの露払いが必要なのです。
『Reuters(ロイター)』の報道によれば、会談場所は仁川空港内の接見室となっています。
東京で日本側と為替・供給網・重要鉱物を調整 ⇒ 05月13日(水)に韓国で中国側の何立峰と事前協議 ⇒ そのまま北京入りして米中首脳会談に合流、という動線です。
要するに、韓国をスルーする予定なのです。
『聯合ニュース』は以下のように報じています。
(前略)
[記者]
昨日東京に到着したベッセント長官は、今日午前、日本側カウンターパートである片山さつき財務相と会いました。午後には高市早苗首相も表敬訪問する予定です。
明日はソウルに渡り、中国の何立峰副首相と事前談判に臨みます。
具潤哲(ク・ユンチョル)経済副首相兼財政経済部長官をはじめとする、わが政府関係者との面談は、決まっているものがない状態です。
事前交渉だけでも時間が差し迫っているとはいえ、日本と比較した時、「韓国パッシング」だという指摘が続いています。
[アンカー]
中国側交渉代表である何立峰副首相は、今日まず韓国に来るんですね?[記者]
交渉団を率いて、一日早くソウルに到着します。在韓中国大使館で、最終合意文作成のための最終点検作業に集中するものと見られます。
何副首相と、わが政府関係者の会合計画も、やはりまだ公開されているものはありません。
最近の中日関係悪化のため、事前談判の場所として韓国を選択しただけに、わが国と水面下接触中だという話も伝えられています。
だからといって、中国側との会談だけが成立するなら、日米 対 中韓の微妙な対立構図が形成される可能性もあります。
[アンカー]
明日の事前談判では、どのような議題が上がるのでしょうか?[記者]
まず、米国側が明らかにした「貿易・投資委員会」設置があります。トランプ第1期、第一次貿易合意の時、中国による米国産輸入拡大の約束は、うまく守られませんでした。
今回は常設機構を作り、最後まで履行させるという意図だと読まれます。
また、エネルギー、農業、航空宇宙分野協定とは、米国産石油や大豆、ボーイング旅客機販売を意味する話です。
これに対抗して中国は、AI半導体技術統制や台湾問題などにおいて、合衆国の譲歩を要求しています。
特に、イラン戦争とホルムズ海峡正常化などは、両国だけでなく、世界経済の運命がかかった問題でしょう。
われわれの国益とも無関係ではない合意文が、明日ソウルで作成されることになります。
(後略)二つの強大国に取引場所だけ貸し、われわれの声を反映させる「外交」が見えないなら、「パッシング論争」は避け難くなります。
⇒参照・引用元:『聯合ニュース』「트럼프 방중 D-1 ‘서울 사전 담판’…한국 패싱 논란」
合衆国だけではなく、中国もまた韓国もスルーしているのです。
本日、この後、実際に韓国がスルーされるのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)





