麻生閣下、訪韓へ。「通貨スワップ」の露払いではあるまいな

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日本『自民党』副総裁の麻生太郎議員が、2023年05月11日に韓国を訪問する予定であることが分かりました。

↑麻生閣下の訪韓を報じるYouTube『TBS NEWS DIG』チャンネル

麻生閣下は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領との会談、また日韓のシンクタンクが共催するフォーラムへの出席を調整中とのこと。

先の「いわゆる徴用工」問題についても、韓国が解決策を公表する前には、麻生閣下が自ら「岸田総理の露払い」だとして訪韓しています。

今回は、果たしてなんの露払いで麻生閣下は訪韓するのでしょうか。

懸念されるのは「通貨スワップ」です。

読者の皆さまもご存知のとおり、韓国はスキあらば、アメリカ合衆国、日本との通貨スワップを締結しようと狙っています。

同じく11日には新潟県で先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が行われます。広島で開催されるG7サミットは05月19~21日です。これには韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領も招待されています。

麻生財務相の時代に、日韓通貨スワップは決裂しました。

もう何度もご紹介しているとおり、「『借りてくれと日本が頭を下げるなら借りてやらんこともない』とぬかしやがったので席を蹴ってそれっきりです」と麻生閣下が述べたとおりです。

麻生閣下の発言に対して韓国からなんの抗議もなかったので、事実はこのとおりだったのでしょう。

この決裂の後、麻生閣下は「(通貨スワップ締結を日本に求めるなら)筋を通してもらおう」と述べてもいます。

日韓の交渉経緯を熟知し、過去にこのような発言をした麻生閣下が訪韓する。

「日韓関係の改善が軌道に乗った」と成果を誇示したい岸田首相が、G7で訪日する尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領に対してお土産をもたせたい、と通貨スワップを使う可能性はないでしょうか。

嫌な予感がしないでしょうか。

思い起こされるのは、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領のエピソードです。

朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は、訪日した際に日本語で「幕末の志士のような気持ちです」と語り、時の日本の政権中枢部を感動させ心をつかみました。

日本人はこういう浪花節に弱いのです。

先にご紹介しましたが、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは朴正煕(パク・チョンヒ)ワナビーの面があります。麻生閣下が転ばないか、また岸田首相の前のめりが懸念されます。

麻生閣下の今回の訪韓が「通貨スワップ」再締結の露払いでないのか――杞憂で終わればいいのですが。

日韓の通貨スワップなど日本にはなんのメリットもないのですから。

(吉田ハンチング@dcp)

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