2026年10月14日午前9時41分頃、韓国蔚山市蔚州郡の温山国家産業団地、『浮昇化学』で火災が発生しました。

幸いにして人的被害はありませんでしたが、屋外貯蔵タンク7基に延焼。
当局は消防隊員201人、車両など49台を投入。火災発生から約4時間9分後の午後1時50分、鎮火しました。
※釜山、大邱、慶尚南道から高性能化学消防車などを緊急投入しています。
「あんたらは何をやってんだ」という話なのですが、トルエンを貯蔵タンクから200リットルのドラム缶に移し替えていたところ、出火したとのこと。
蔚山の化学工場で火事――と聞いて、韓国ウォッチャーなら、すわ『S-OIL(エスオイル)』か!――と思ったかもしれませんが、こちらはセーフでした。

韓国の石油元売り大手の『S-OIL(エスオイル)』は、蔚山で進めている約9兆2,580億ウォン規模の巨大石油化学プラント建設事業「Shaheen(シャヒーン)」を進めているのです。
ちなみに「シャヒーン」はアラビア語で「ハヤブサ」という意味です。
『S-OIL』の筆頭株主はサウジアラビアの国営石油会社『サウジアラムコ』で、このプロジェクトには同社の技術と資本が深く関わっています。
従来の製油所は、原油からガソリン、軽油、灯油などの燃料を製造しますが、「シャヒーン・プロジェクト」は、そこからさらに進んで、原油由来の原料をエチレンやプロピレンなどの石油化学製品に転換する大型設備を建設しょうとしています。

今回の火事は、不幸中の幸いにして、「シャヒーン・プロジェクト」とは関係のないものでしたが、影響が懸念されたので、建設現場の一部で作業が中断され、約7,000人が避難することとなりました。
(吉田ハンチング@dcp)





