韓国では今個人投資家による株式投資ブームが起こっています。自国の株式市場だけではなく、アメリカ合衆国の市場にもお金を突っ込む人が増加しています。
先にご紹介した、詐欺案件ではないのかと指摘された、燃料電池トラックメーカー『ニコラ』(Nikola)にも投資した人が多かったようです。
↑『ニコラ』は燃料電池トラックメーカーとして有名になり合衆国「ナスダック市場」に株式を上場しました。PHOTO(C)『Nikola』
『中央日報(日本語版)』に『ニコラ』に投資した韓国人個人投資家が大損した、という記事が出ました。以下に一部を引用します。
詐欺疑惑で創業者まで退いた米水素トラックメーカーのニコラのために韓国の個人投資家の損失金額が最大340億ウォン(約30億円)水準に達すると予測される。
韓国預託決済院証券情報ポータル(SEIBro)によると、韓国人投資家のニコラ株式保有規模は21日基準で1億5,066万ドル(約157億3,460万円)だ。
21日のニューヨーク証券市場でニコラの株価は創業者であるトレバー・ミルトン氏の辞任の知らせとともに19.33%急落した。
韓国人投資家が保有するニコラ株の価値も約339億ウォン減少したと推定される。
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
↑『ニコラ』の株価チャート(チャートは『Investing.com』より引用)。調査会社『ヒンデンブルグ・リサーチ』のリポートが出てから株価は大幅に下がりました
情報に敏感な投資家なら、『ヒンデンブルグ・リサーチ』のリポートが出た段階で一緒に空売りを仕掛けて逆に大もうけができたはず。
さらに傑作なのは『中央日報(日本語版)』の以下の部分。
2018年にニコラに1億ドルを投資しニコラ株6.13%を保有したハンファグループのハンファソリューションの株価も前日韓国証券市場で7.40%急落した。
1億ドルも投資しちゃったそうです。残念ですね。
Money1で先にご紹介した、調査グループ『ヒンデンブルグ・リサーチ』と『ニコラ』については以下の記事をお読みいただければ幸いです。
とにかく『ヒンデンブルグ・リサーチ』の微に入り細に入ったリポートが傑作です。
(松田ステンレス@dcp)