すでに事実上破綻しているのにまだ動いているゾンビ状態の韓国『双竜自動車』。
次月に裁判所に「Pプラン」(Pre-packaged Plan)※を提出して承認されようと努力を続けていますが、こればかりは気持ちばかりでどうなるものではなく、親会社インド『マヒンドラ&マヒンドラ』、新オーナー候補であるアメリカ合衆国『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が合意しないと進みません。
その一方でできるだけ工場を稼働して、1台でも多く生産し、1台でも多く販売しようとしているのですが、その意志に反して部品不足による断続的なライン停止に追い込まれています。
現金取引でなければ納品しないという部品メーカーがあるためです。部品メーカーからすればお金をもらえないかもしれない会社に納品するのはリスクでしかありません。現金取引でなければ部品を供給しないのは当然でしょう。
部品の確保がままならないため、『双竜自動車』のラインは以下のようにストップ&ゴーを繰り返しています。
2021年02月
03~05日(月~金):操業停止
08~10日(月~金):操業停止
11~15日:旧正月で連休
17~19日(水~金):操業停止
22~24日(月~水):操業停止予定
03~05日(月~金):操業停止
08~10日(月~金):操業停止
11~15日:旧正月で連休
17~19日(水~金):操業停止
22~24日(月~水):操業停止予定
02月で稼働したのは、
01日(月)
02日(火)
16日(火)
02日(火)
16日(火)
のわずか3日です。
ほとんど止まっているじゃないか、という話ですが、『双竜自動車』は25日(木)から操業するとしています。もちろん部品メーカーが納品してくれれば、なのですが。
諦(あきら)めない気持ちは敬服に値しますが、その気持ちがありながらなぜ16四半期連続赤字という結果になるのが分かりません。
※「Pre-packaged Plan」は破産手続きの一種。破産宣告の前にリストラ計画を合意するというもので、事業を再建するために使われる。あらかじめ債権者との合意に達しておけば、法定費用や会計費用、破産保護に費やされる時間を節約することが可能。
(吉田ハンチング@dcp)