中国「景勝地の山頂の岩」がニセモノでした。

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土曜日ですので、読み物的な記事をひとつ。

中国広東省深セン市の最高峰として知られる「梧桐山」。

標高は943.7メートルで、深圳の中心部からも比較的アクセスしやすく、観光や登山のスポットとして人気があります。


↑朱色の文字で「鹏城第一峰」と刻まれています。「鹏城」は深センの別称で、中国の伝説上の大きな鳥「鹏(ほう)」にちなんでいます。「鹏城第一峰」は「深センで一番高い峰」、すなわち深センの最高峰を意味します。

この山頂に上掲のような巨岩があります。

これはいい撮影スポットとなっていました。

ところが、この巨岩がハリボテのニセモノであることが分かり、中国語ネット上で話題となりました。


↑巨岩はこのようなハリボテでした。


↑現在は工事中。大勢が乗っても大丈夫なように補強工事を行うそうです。


↑「鹏城第一峰」の岩がニセモノだったことを嘆くネット上の投稿。

ただし、そもそも「本物の岩ではありません」と当局も公表していました。

すっかり本物の岩だと信じる人が多くなって、今回「初めて知った」という人がショックを受けたのです。

実際、ニセモノだった――という投稿に対しては「えっ、知らなかったの?」「みんな知っていると思っていた」といた投稿も多く寄せられています。

例えば以下は、「梧桐山」を紹介する2021年11月25日付け、中国メディア『澎湃新聞』の記事ですが、記事内にはきちんとニセモノであるとちゃんと書いてあります。

黄色のマーカー部分に、

峰顶有“鹏城第一峰”巨型塑石,是游客登顶后一定要合影留念的景点。

頂上には「鹏城第一峰」と刻まれた巨大な人工石があり、登頂した観光客が必ず記念撮影をするスポットです。

とちゃんと「本物の岩ではない」と書かれています。

⇒参照・引用元:『澎湃新聞』「藏不住了!梧桐山入选广东最美旅游目的地」

梧桐山景区のスタッフによると――この巨石は2004年に建造されたもので、現在は工事中で立入禁止。工期は11月28日まで――とのこと。

グラウト材(セメント、砂、水などを混ぜたもの)を注入するなどして、現在は空洞の内部を満たして補強するそうです。

また、「工事が完了すれば、観光客がここで写真を撮れるようになる」とのことですが、これまでよくもったものです。

(吉田ハンチング@dcp)

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