『Bloomberg』が驚くべきことを報じています。中国共産党はアメリカ合衆国の制裁をかわすためにベネズエラ産の原油をあの手この手を使って密輸しているというのです。
↑ベネスエラはカリブ海に浮かぶキューバを挟んで合衆国のトイメンPHOTO(C)GoogleMAP
ずいぶん前にご紹介したことがありますが、ベネズエラを巡ってアメリカ合衆国とロシア(そして中国)が対立しています。現ベネズエラは社会主義政権。
合衆国はベネスエラに制裁を課しており、中国はこれをダミー会社のネットワークを駆使してかいくぐっているというのです。しかも、調査されたときにごまかせるよう産地偽装の「ドーピング」を行っているとのこと。
シンガポールで化学物質を混ぜて成分を変化させ、別の名前を付けて中国へ持ち込まれています。
片棒を担いでいるのは『Swissoil Trading SA』(スイスオイル・トレーディング)で、2020年には少なくとも1,130万バレルのベネズエラ産の原油が別名で中国へ販売された、と報じています。『スイスオイル』だけでなく他にもこのスキームを利用している企業はあると思われます。
表向きは、中国はベネズエラ産の原油を輸入していないことになっているのですが、マレーシア産の原油輸入が急増しており、これにベネズエラ産が混入していると考えられます。また、ベネズエラ産の原油の半分は中国に購入されていると目されています。
というわけで、中国共産党はことごとく合衆国の反目(はんめ)に回っているのです。
(吉田ハンチング@dcp)