中国「不動産市場の低迷」ひどくなる一方。ズブズブ沈む開発資金01~07月累計「-12%」

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中国経済の減速ぶりが明らかになっています。まずこれです。

2025年08月15日、中国の統計局が「2025年1—7月份全国房地产市场基本情况(2025年01月から07月までの全国不動産市場の基本状況)」を公表しました。

⇒参照・引用元:『中国 統計局』公式サイト「2025年1—7月份全国房地产市场基本情况」

01~07月の全国不動産開発投資は5兆3,580億元で、前年同期比12.0%減少。この内、住宅投資は4兆1,208億元で10.9%減少した。

上掲グラフのとおり、不動産市場への投資は時間がたつにつれて、「対前年同期比での増減」のマイナスが拡大していっています。01~07月累計で「-12.0%」。

お金がもうからないところに資金突っ込むばかはいません。不動産開発、またその市場が回復していないどころか、どんどん衰弱していっていることが分かります。

次に新築物件についてのグラフ。


※グラフ全体が「0」未満、マイナスであることに注意してください。

01~07月、新築商品住宅の販売面積は5,156万平方メートルで、前年同期比4.0%減少。その内、住宅販売面積は4.1%減少しました。

新築商品住宅の販売額は4兆9,566億元で、6.5%減少。そのうち住宅販売額は6.2%減少しました。

新築物件の対前年同期比の数字も低迷を続けており、いまだマイナスを続けています。

さらに不動産開発に投入された資金です。

01~07月、不動産開発企業の調達資金は5兆7,287億元で、前年同期比7.5%減少。その内、

国内貸款:9,207億元/0.1%増加
外資利用:17億元/3.2%増加
自主調達:2兆3,230億元/8.5%減少
前受金・予約金:1兆6,815億元/9.9%減少
個人住宅ローン:7,918億元/9.3%減少

――となっています。外資がたったの「19億元」しかないのも注目ですが、個人の住宅ローンが対前年同期比で「-9.3%」となっている点は見逃せません。つまり、住宅を購入しようという人が急減しているのです。

――というわけで、中国の不動産市場はちっとも回復などしておりません。

(吉田ハンチング@dcp)

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