韓国・趙顕外交長官「中国が国際法を順守する姿を見たい」

広告
おススメ記事

とうとう韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんが外交部部長(長官)に指名したのは趙顕(チョ・ヒョン)さんです。


↑2025年07月31日、合衆国のルビオ国務長官と会談を行った趙顕(チョ・ヒョン)外交部部長。

趙顕(チョ・ヒョン)部長は、アメリカ合衆国のルビオ国務長官との会談を行いました。

『ワシントン・ポスト』紙は趙顕(チョ・ヒョン)さんへのインタビューを行いました。趙顕(チョ・ヒョン)長官の言葉を以下に引用します。

「東北アジアにおいて、中国は周辺国にとってやや問題となっている(China becoming somewhat problematic with its neighbors)」

「中国が南シナ海や黄海で示している行動をわれわれは目撃してきた」

「経済的には中国は非常に急速に発展し、競争相手として台頭してきた。われわれは中国の台頭と挑戦を警戒している」

「しかし私は中国に対して次のようなメッセージを伝えたい。われわれは良好な関係を維持したいし、中国が二国間関係のみならず、地域の懸案においても国際法を順守する姿を見たい」

「その点でわれわれは日本とも協力するつもりだ」とし、「単に中国を封じ込めようとする試みは、われわれが望むほど効果的ではないからだ」

「われわれは合衆国と協議しているが、在韓米軍に関する懸念はない」

「われわれは在韓米軍が現在と同様に駐留し、その役割も今日と同じであると考えている」

「(在韓米軍の縮小が韓米関係に及ぼす影響について)仮定の質問ではあるが、私はそのようなことは起こらないと考えている」

「今回、何人かの上院議員に会ったが、彼ら全員がそのようなことは起こらないと私に断言した」と述べた。

「(合衆国が)貿易不均衡を是正するために韓国だけを特別に指摘したわけではない」

「我々は、米国政府が貿易不均衡を是正したいと考えていることを理解しており、(双方が)Win-Winとなる提案を考案した」

「われわれは対米貿易黒字を減らすことができるが、同時に製造業分野でリーダーの地位を維持することもできる」

「われわれが東北アジアで直面している地政学的挑戦のために、そうすることはわれわれのみならず合衆国にとっても極めて重要だと考える」と述べた。

合衆国から圧力を掛けられているためでしょう、左派・進歩系政権の外相にしては珍しく「“国際法を遵守すること”を求める」と中国に物申す的な発言をしています。

しかし、だまされてはいけません。

もう何度だっていいますが、外交は結果が出なくても「姿勢を示すだけ」でポイントが稼げるジャンルです。

また「日本と協力する」と述べていますが、これもそのまま鵜呑みにしてはいけません。合衆国の手前そう述べているだけです。

さらに「在韓米軍が縮小撤退しない」と発言していますが、これまた「お前の中ではな……」という話であって、実際そうなるかは合衆国次第です。

合衆国側は、対中国にリソースを集中することを目指しており、在韓米軍を台湾有事に使用できる体制に移行しようとしています。

韓国側は「在韓米軍は対北朝鮮にのみ使うべきものであり、それ以外で使用することは許さない」としています。合衆国と韓国の姿勢の齟齬は早急に埋め合わされる必要があります。

何より合衆国側が韓国の一方的な言い分を飲むわけがありません。

米韓首脳会談の準備が進められていますが、李在明(イ・ジェミョン)さんがトランプ大統領からどのように詰められるか――が注目ポイントです。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました