2024年06月11日、『韓国銀行』が「2024年04月」の国際収支統計を公表しました。
「残酷な四月」が今年も到来し、経常収支は赤字に転落しました。
以下をご覧ください。
↑黄色でフォーカスしてあるのが2024年04月の経常収支「-2億8,520万ドル」。2024年04月
貿易収支:51億1,140万ドル
サービス収支:-16億6,390万ドル
第1次所得収支:-33億7,060万ドル
第2次所得収支:-3億6,210万ドル
経常収支(上記4つの合計):-2億8,520万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
当月の経常収支は「-2億8,520万ドル」で赤字に転落しました。
韓国の経常収支が赤字になったのは、2023年04月以来でちょうど1年ぶりです。
韓国メディアがいささか詩的に「残酷な四月」と呼ぶのは、韓国から外国に巨額の資金が出ていき経常収支が赤字になりがちだからです。なぜ赤字になるかといえば、外国に対する配当金などの支払いが毎年04月に集中するからです。
以下は2015年01月~2024年04月の月次の経常収支の推移をグラフにしたものです。
↑このとおり、04月の経常収支はほぼ「その年の最低金額」でマイナスになることも珍しくありません。これが「残酷な四月」の特徴で、外国への支払いが04月に集中するのでこのような現象が起こります。
上掲のとおり2024年も、配当金支払いの収支を計上する第1次所得収支が「-33億7,060万ドル」と大赤字になっています。
これが経常収支を赤字転落させた原因です。
韓国が製造業の輸出一本槍から抜け出したいのであれば、日本のように外国への投資を積み上げて巨額の配当を受け取る構造に転換しなければなりません。
しかし、これを韓国ができるかというとかなり怪しいのです(筆者は不可能だと判断します)。なぜなら、もう時間がないからです。
配当を受け取るためには、外国に投資して対外資産を積み上げる必要があるのですが、その原資は韓国の場合「貿易で稼ぐ」しかありません。しかしながら、韓国経済のピークはもはや過ぎて、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁も認めたとおり「すでに韓国は低成長時代に入っています」。
遠からずゼロ成長、マイナス成長時代に突入するでしょう。
つまり、日本のように「貿易収支が巨額赤字でも海外から配当収益が入ってくるから経常収支は黒字になるもんね」というほど、対外資産を積むことはもうできません。
一番重要で、何より大切な「時間」がもうないのです。
次月の経常収支は黒字になるでしょう。それはいいことかもしれませんが、いつまで貿易収支に依存した存在が可能でしょうか。
ですので、毎度のことながら結論はこうなります。韓国の夏はもう終わったのです。短い秋を経験し、いつまでも春の来ない冬に耐えるしかないのが韓国の未来です。
日本は決して手を差し伸べるなどという仏心を出してはなりません。世界最悪の反日国家を助ける意味などないからです。
(吉田ハンチング@dcp)