2023年04月01~10日
輸出:140億2,700万ドル(-8.6%)
輸入:174億4,400万ドル(-7.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-34億1,700万ドル2023年01月01日~04月10日累計
輸出:1,655億7,100万ドル(-12.3%)
輸入:1,914億3,200万ドル(-2.7%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-258億6,100万ドル
当月も貿易赤字でスタートしています。ここまでの貿易赤字は累計約258.6億ドルまできています。
すでに2023年も第4四半期に入りましたが、苦しい状況です。ただし、前月と比較すると、輸出の「対前年同期比の増減」はマシになりました。
03月01日~10日:-16.8%
04月01日~10日:-8.6%
ただ、輸入が減少しているのはいただけません。輸入とは外国からする消費だからです。
03月01日~10日:2.7%
04月01日~10日:-7.3%
消費が萎縮して黒字(赤字ですけど)になっても、それは不況型黒字と呼ばれるものかもしれないからです(2020年の韓国の貿易黒字はまさにこれでした)。
韓国の主要輸出品目の対前年同期比の増減を見ると、以下のようになります。
船舶:142.1%
半導体:-39.8%
石油製品:-19.9%
無線通信機器:-38.8%
自動車が対前年同期比で非常にいい数字となっていますが、これは2022年に大きく下がったことを反映した、いわゆる「基底効果」というヤツが含まれていますので、その分は割り引いて見ないといけません。
半導体は絶不調です。ほぼ4割の減少で、やはり「上半期いっぱいは期待できない」という予測が当たる可能性が高まっています。無線通信機器、つまりスマホもほぼ4割減でこちらも駄目です。
次に主要輸出国別に、対前年同期比の増減を見ると以下のようになります。
アメリカ合衆国:32.1%
EU:14.5%
中国:-31.9%
ベトナム:-32.6%
日本:-13.4%
注目は対中国輸出で、この04月も約32%減少でスタートしています。ところが、中国からの輸入の方は、対前年同期比で「10.2%」と増えているのです。
韓国の最大輸出国は、中国より合衆国が上となっており、また対中国貿易は、
輸出:26億6,600万ドル
輸入:37億9,400万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-11億2,800万ドル
10日で「11億2,800万ドルの赤字」です。
韓国にとって中国は最大の輸出相手国ではなくなり、またもうからなくなっています。
「これまで最大限にもうけてきた貿易で赤字転落」となっていますので、韓国の問題は深刻なのです。
(吉田ハンチング@dcp)