韓国メディアでは「2070年には国家債務が6,789兆9,000億ウォンで対GDP比率185.7%に達するみたいな見出しになっていますが、それよりも「10年後でも債務が倍になる」という予測の方が危険です。
2020年09月28日、韓国国会予算政策処は「2020長期財政見通し報告書」を提出しました。韓国の政府債務(返済しなければならない借金)が急増しているのは先にご紹介してきたとおりなのですが、この報告書は「このままいくと……」という予測ですがまあひどいものになっています。
以下をご覧ください。
韓国政府の債務の推移予測
2020年:860兆ウォン(44.5%)
(第3次補正予算込み/この後第4次補正予算の分が増える)
2030年:1,819兆ウォン (75.5%)
2040年:2,905兆ウォン(103.9%)
2050年:4,113兆ウォン(131.1%)
2060年:5,415兆ウォン(158.7%)
2070年:6,789兆ウォン(185.7%)( )内は対GDP比率
2070年なんて先のことよりも、わずか10年後に倍になるというのが極めてダメな点で、というのは――韓国は「国家債務の対GDP比が低い」ことで、海外から信認が与えられてきた面があります。
これが政府の債務が対GDP比75%なんてことになると、韓国が異常に恐れてる「国際的な信用格付け」が低下し、韓国政府の発行する国債、債券(外国為替平衡基金債券)が買ってもらえないことになります。また、金利を上げないと引き受け手がいないという事態になります。
資金調達が難しくなりますのでドボンの確率が上がります。
ロールーオーバー(借り換え)できる間はいいですが、できなくなったらおしまいです。その可能性が上がっていることがこの報告書が証明しています。なにせ政府が出した資料ですから信用できるでしょう。
ロールオーバー不能は韓国に「お金を貸してくれる海外の金融機関の信認が失われたときに起こる」ことを忘れてはならないでしょう。
(柏ケミカル@dcp)