中国企業となった『ボルボ』の電気自動車「EX30」⇒ 火災リスクでリコール

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『VOLVO(ボルボ)』の電気自動車「EX30」が火災のリスクがあるとしてリコールとなりました。


↑『ボルボ』の電気自動車「EX30」。

現在の『VOLVO CAR(ボルボ・カー)』は、1927年にスウェーデンで創業されたかつての『ボルボ』ではありません。

買収した『Ford(フォード)』が中国の『浙江吉利控股集団』(Geely)に売却したため、現在では中国メーカーとなっています。

2024年の『ボルボ』の報告書によれば「会社の株式・議決権の約78.65%を保有」しているのは『Geely Sweden Holdings AB』となっています。

以下が『NHTSA』(National Highway Traffic Safety Administrationの略:運輸省道路交通安全局)が出してリコールの公示です。

以下のようにリスクについて書いています。

問題の内容:
Volvo Car USA, LLC(ボルボ・カー)は、特定の2025年式 EX30 車両をリコールします。

高電圧バッテリーにおいて短絡が発生し、過熱する恐れがあります。

結果(影響):
高電圧バッテリーが過熱すると、火災のリスクが高まります。

対策:
リコール修理が完了するまでの間、所有者には、建物から離れた屋外に駐車し、充電を最大70%に制限するよう勧告します。

恒久的な対策は現在開発中です。修理が可能になり次第、無償で実施されます。
(後略)

『NHTSA』の上掲公示では、対象となるEX30の台数は40台と少ないのですが、『ACKO DRIVE』は以下のように書いています。

中国の『吉利控股集団(Geely Holding)』の子会社である『ボルボ・カー・グループ』は、中国メーカーである『Sunwoda Electronic』が供給した高電圧バッテリーに潜在的な安全問題があるとして、特定のEX30電気自動車について世界的なリコールを開始した。

この措置は、吉利傘下の『Viridi E-Mobility Technology』が、バッテリーの品質欠陥を主張して『Sunwoda』を相手取り大規模な訴訟を提起した直後に行われた。

自動車専門メディアの報道によれば、ボルボはイギリスにおいて影響を受けるEX30が1万440台あることを特定しており、これは『Sunwoda』製セルを使用して生産された3万3,777台の車両群の一部を構成しているという。

これらのセルのうち、約0.02%で過熱が確認されたと報告されており、火災リスクが高まるとしている。

本件が緊急性を帯びるきっかけとなったのは、2025年11月にブラジルのマセイオにあるディーラーで車両が完全に炎上し、大規模な消火活動を要した事故である。

ボルボは、英国、米国、オーストラリア、南アフリカなどの市場において、正式なリコール対策が実施されるまでの予防措置として、充電を70%に制限するよう所有者に対し緊急の注意喚起を行っている。
(後略)
⇒参照・引用元:『ACKO DRIVE』「Volvo Initiates Global Recall of EX30 Over Sunwoda Battery Safety Concerns」

火事のリスクは、「中国メーカーである『Sunwoda Electronic』が供給した高電圧バッテリーに潜在的な安全問題がある」ことで生じる――としています。

上掲は、2025年11月06日、ブラジル北東部アルアゴアス州マセイオ(Maceió) のボルボ販売店で Volvo EX30 が火災を起こした事故の写真です。

車両は全焼しました。

2025年12月26日、『Viridi』は、2021年06月~2023年12月に供給された電池セルに欠陥があったとして、『Sunwoda』23億1,000万元(約3億2,300万米ドル)の損害賠償を請求しています。

『Viridi』(Viridi E-Mobility Technology/VREMT)は、2013年設立、浙江省寧波に本拠を置き、車載用電池、電動駆動(e-drive)、充電システムなどを手がける企業です。

『Sunwoda Electronic Co., Ltd.』(欣旺达电子股份有限公司)は、中国のリチウムイオン電池メーカーで、公式サイトでは 電池セル、モジュール、BMS、PACKまで統合して手がける――となっています。

中国企業同士の内輪揉めも発生していますが、要するに中国の二次電池企業による発火リスクは収まったと安心してはいけない――ということです。

(吉田ハンチング@dcp)

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