にわかには信じられないような話ですが、中国『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)が養豚業に乗り出すと中国メディアが報じています。
『ファーウェイ』は2020年09月15日から半導体を入手できなくなり、メインのスマホ事業が大きな痛手を被りました。このため、同社は自身の救済策を至急に講じる必要があります。
そのため任正非CEOは「南泥湾」計画を公表したとのこと。
日本人には全くなじみがありませんが、この「南泥湾」というのは陝西省延安市南部の地名です。
日中戦争の際に、中国共産党は日本と蒋介石の国民党に経済的圧迫を受けました。そこで1943年から「軍民大生産運動」を起こします。苦難の末、荒れ地だった南泥湾を3年間で農業を行えるように開墾した――という故事があるのです。
そのため「南泥湾」は、刻苦奮闘・自力更生の精神を象徴する地名となっています。
任正非CEOは、これにちなんで計画名を付けたわけです。つまり「自力更生のための計画」であることを意味しています。
で、この計画の中に「インテリジェント養豚」計画が含まれています。
この養豚システムには、
・ダッシュボードの監視
・ビッグデータ分析
・デジタル管理
・サポートAI認識
・AI学習
・AI予測
・AI意思決定
・ビッグデータ分析
・デジタル管理
・サポートAI認識
・AI学習
・AI予測
・AI意思決定
などが含まれるとのこと。
中国で肉といえば「ブタ」です。西洋風の食文化が入って牛肉の消費量も増加していますが、まだ豚肉の消費量の方が大きいのです。中国政府は豚肉価格の上昇を抑えるため、養豚業を推奨していますがその効果はあまり上がってはいません。
ですので『ファーウェイ』がスマート養豚(こういう言葉があるのか分かりませんが)を目指すというのは、要請に応じたものになるかもしれません。
ただ、『ファーウェイ』自身が養豚を行うのかどうかは微妙です。上記のとおりシステムを開発・提供するよ、というだけかもしれませんので。
(吉田ハンチング@dcp)