中国の銀行で「従業員への未払い」。春節前に給料遅配と減額、賞与ゼロの惨状

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銀行といえば、当たり前ですが「お金がある」というイメージ。しかし、中国の銀行で従業員の賃金が支払えない(支払わない)という事態になっている――という情報が流れ、微博(Weibo)上で炎上しています。

2024年02月06日、「广州银行欠薪」「广州银行信用卡中心欠薪」というタグで炎上案件がありました。「薪」は給料のことなので、「欠薪」では「賃金未払い」になります。

上掲は『广州银行信用卡中心(広州銀行クレジットカードセンター)』では賃金の割引、支給遅延が発生したというものですが、内容がひどいのです。

12月分の給与が支払われるべき01月19日に臨時会議が開かれ、「給与計算チームが忙しすぎるので、給与は02月06日に延期する」と口頭で伝えられた。

しかし02月06日、また会議が開かれ、口頭で「12月分の給与は30%~60%(等級によって異なる、残りは支給されない)、24年は全カードセンターで業績給は70%になる」と伝えられた。

まず、給与の支払いが遅延するというだけでも労働者にとって大問題ですが、急に先月分の給料は3~6割減で支払い、来年の業績給も減額と言われた――というのです。

中国の場合、「基本給 + 業績給 + 諸手当」のパッケージでは業績給に重きを置いているという企業が多いです。善し悪しはともかく、基本給の方を安くしておいて、業績次第で人件費を削れる構造になっているわけです。

この場合、業績給が大きく削られたりしたら、アテにしていた収入が入ってこないことになります。「年収は◯◯◯元」といわれても、それが変動する業績給の割合が多いものなら、まるで信用できません。

しかも「不払い」もアリ、となれば、安定した生活など成り立たないでしょう。

『上海銀行』で賞与がゼロだった――という話が出て、こちらも注目案件となりました。

某銀行、年末ボーナスは0だが、休日出勤の経費も引かれるとは人間じゃないな。

昨年の年末ボーナスは7,000元しか支給されなかったが、今年はいい、昨年以上にはならないといったが、実際の支給は0どころか、休日出費や給料まで逆控除に繰り延べ。

この破たんした銀行に問いたい、国の法律がない、銀行は本当に法律外だ

銀行が「法律外」にあったら困るのですが、中国は従業員にこのような思いを抱かせるほど無茶苦茶なのです。

中国のボーナスは年末ではなく、旧暦の正月である春節の前に一括で支給されます。昨年の振り込みは7,000元(約14万円)でしたが、この春節前の振り込みはゼロだったというのです。

もっとひどい話もあります。これもWeiboへのチクリの投稿が基ですが、『浦发银行』では、年末ボーナスを支払う代わりに各支店から家に手紙を出す――というのです。

これも上掲のとおり、話題となりました。

謝罪なのか、仕事に対する感謝なのか、内容な分かりませんが、手紙など寄こさずに「お金を払え」です。

銀行は経済の心臓といわれます。血液たるお金を送り出す役割を担っているからです。その心臓が、従業員にお金を送り出さないというのは、まさに末期症状というべきではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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