『韓国銀行』の警告「トランプが再登板すれば、中国だけでなく韓国も一緒にGDPが大幅下落する」

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これまで韓国は対中国貿易でボロ儲けを続けてきたのですが、この儲かるフェーズは「2023年に対中国貿易赤字に転落した」ことで終了しました。

現在、遅れてきた帝国主義をやっている中国に対して、アメリカ合衆国およびEU、自由主義陣営国の当たりがさらに強くなり、さあ韓国はどうするつもりやら――な状態です。

韓国内には「対中国貿易の夢よもう一度」という人もいらっしゃるようですが、恐らく不可能です。中国の製造業における技術はもはや韓国に追いついており、韓国産の製品は基本的にはいりません。いらないということは輸出しても売れないということです。

それどころか、過剰生産性を生かした「やっすい中国製品」が、資源や中間財と共に韓国市場を食い荒らすようになっています。

また、現在の「自由主義陣営国 vs 中国」という図式が強くなる状態で、韓国経済はアメリカ合衆国にトランプ大統領が再登板することを恐れる状況です。

なぜ、トランプ大統領の再登板を韓国が恐れているのかについては、『韓国銀行』の研究リポートに答えがあります。

2024年08月26日、『韓国銀行』のマクロ経済分析チームが「サプライチェーンの連携性を考慮した対中国輸出評価と示唆」というリポートを出しており、その中に以下のように書かれています。

図と共に引用いたします。

(前略)
20.実際に、米中対立の影響は、対中輸出および輸出関連生産を大幅に減少させると推定されます。

アメリカ合衆国の対中関税引き上げなどの地政学的緊張は、中国製品に対する世界的な需要と投入構造の変化という両方の側面から、同時にわが国(韓国:引用者注)の輸出および輸出関連生産に影響を与える可能性があります。

世界産業連関表を使用したモデル内の貿易コスト調整を通じてこの影響を推定した結果、2018年に合衆国が対中関税を引き上げたことにより、わが国の対中輸出および輸出関連生産が約3%減少したことが明らかになりました。

また、最近合衆国政府が発表したように、合衆国が関税をさらに引き上げる(品目によって25%~100%)か、EUがこれに加わるシナリオでは、わが国の対中輸出が約3~5%減少することが示されました。

最後に、トランプ候補側が公約したとおりに関税が引き上げられた場合、わが国の対中輸出および輸出関連生産が他のシナリオと比較して大幅に減少することが推定され、これにより中国のGDPが2.5%下落するだけでなく、わが国のGDPも1.0%の大幅な下落が見込まれることが明らかになりました。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「공급망 연계성을 고려한 對중국 수출 평가와 시사점」

傑作なことに、トランプ大統領となり、公約どおりに政策を行うなら、韓国の輸出・生産・GDPは大打撃を受けることになる――と『韓国銀行』は予測しているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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