2022年08月10日、『韓国銀行』が「2022年07月の金融市場の動向」を公表したのですが、この中に非常に興味深いデータがあります。
韓国企業の銀行借り入れが激増したのです。以下をご覧ください。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年07月の金融市場の動向」
企業の資金調達の動向ですが、07月に銀行融資が「12.2兆ウォン」も増えています。06月は「6.0兆ウォン」だったので2倍になりました。
特に注目したいのは、大企業が07月だけで「5.4兆ウォン」も借り入れている点です。06月は「0.6兆ウォン」でしたから、なんと9倍に増えました。
この増加幅は、07月としては史上最高です(速報値統計が始まった2009年06月以降)。
その一方で、社債純発行額は「-1.5兆ウォン」と低調。社債発行による資金調達には人気がありません。
このような背景には、韓国の基準金利が上がっていることがあります。社債発行の場合、銀行金利よりも高い利子を設定しなければなりませんでの、それよりも銀行からの融資を受けた方がいいと踏んているのです。
しかしながら、銀行金利も上昇しています。これまでのように低金利を頼んだ野放図な借り入れは不可能です。景気の先行きも不透明なので、利払いに耐えられない可能性もあります。
韓国は、政府・企業・家計の3部門のうち、負債の増加速度がまだマシなのは、企業負債だけでしたが、ここにきて企業負債の増加速度が増しています。
要注意になってきました。
(吉田ハンチング@dcp)