2025年06月13日、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が、5大企業グループトップと経済6団体長と面会し、懇談会を行いました。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は以下のように述べています。
「経済の核心はまさに企業だ」
「国家経済に役立つことであれば、最善を尽くす考えだ。特に規制の合理化問題に力を入れたい」
「国益が最優先という原則のもと、実用的で柔軟な通商政策を通じて危機克服に総力で対応していく」
「政府と企業が『ワンチーム精神』を共有すべきだ」
「われわれの企業が成長し、世界市場で競争できるよう積極的に後押しする」
「可能な限り、産業・経済分野では現場の皆さんの意見を多く聞こうと努力している」
(↓ここから雲行きが怪しくなる:引用者注)
「企業内部の問題、労働問題や中小企業の問題など、公正な経済エコシステムを構成することもかなり重要なことだ」
「過去のような不当競争や、ある種の特権や搾取といった方式では、もはや持続的な成長は不可能だ。そのような不信感を少しでも和らげてほしいと考えている」
「最近進行中のグローバル関税戦争が、我々の産業競争力と輸出基盤に莫大な影響を及ぼしている」
「国民の食い扶持問題を解決し、合理的な経済エコシステムを構築して、生計の問題を解決することが最も重要だ」
言わずもがなですが、これはただのショーです。
文在寅大統領時代の動きから明らかですが、今や与党に成りおおせた『共に民主党』というのは「大企業の動きを規制する方向」で動きます。
国会で次々と通過させたのは企業を規制する法案ばかりでした。今回の李在明(イ・ジェミョン)政権は、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権が拒否権を発動して廃案に追い込んだにもかかわらず「商法改正」も行うしょう。
ちなみにこの商法改正は企業グループTopがそろって懸念を表明したものなのです。
↑『サムスン』グループを率いる李在鎔(イ・ジェヨン)会長、『現代自動車』グループの鄭基宣(チョン・ウィソン)会長も当然参加。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、「政府と企業がワンチームで……」などと発言していますが、これは「統合」という主張と同じです。
オレの言うことを聞かないヤツを殲滅して統合(ワンチーム)という意味ですから、まったく信用できません。
面白いのは、今回の懇談会が2時間20分も行われたことです(午前10時にスタート)。
長引いたので、李在明(イ・ジェミョン)さんが途中でお弁当を注文しました。忙しいはずのTopたちも、仕方がないのでお弁当を食べながら付き合いました。
最後に李在明(イ・ジェミョン)さんは――、
「大統領としての5年間を終えて『よくやった』という声を聞くためには、国民を豊かにするしかない。
だから皆さんと私とで、本当に国民を豊かにするために努力していこう」
――と述べています。さあ、李在明(イ・ジェミョン)さんに国民から「よくやった」と言われる日は来るのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)