韓国ではお金じゃぶじゃぶ状態に加速がついており、先にご紹介したとおり、ついにM2※が「3,274兆ウォン」(約318兆円)まできました。
このお金が株式・不動産・ビットコインなどの資産価値を上昇させています。
しかし、過剰な流動性は危険ともいえます。アメリカ合衆国で金利が上昇したり、テーパリングが始まったりすると、資金の逆流が起こり、資産価値を急激に下落させるからです。資金の量が多ければ多いほどその衝撃は大きくなります。
そんなことは韓国政府、また『韓国銀行』は百も承知で「注視している」としています。
先にご紹介したとおり、合衆国債の金利が急に上昇という瞬間が訪れると、ドタバタと「通貨安定証券」の発行を半減させたり、といったことを行うことになります(お金を吸収するとまずいので発行規模を3兆ウォンから1兆4,000億ウォンに下げました)。
韓国メディア『ソウル経済』によると、
(前略)
ホン・オヒョン漢城大経済学科教授は、「来年以降の利上げが開始されると、不動産市場に影響を及ぼし、私たちの経済に強いドミノ効果が来る可能性が高い」とし「政府が危機意識を持って事前に準備しなければならない」と説明した。
(後略)
遅くとも2022年には合衆国はテーパリングにかかるものと考えられますので、韓国は衝撃を抑えるだけの知恵と実行力が求められることになるでしょう。
テーパリングとはナニか? 資産の買い入れを縮小すること!
最近経済関連のニュースで「テーパリング」という言葉をよく聞くようになりました。このテーパリングは、先に紹介した「バランスシートの縮小問題」と絡んでいます。FRBは9月からバランスシートの縮小に着手するといわれており、「現在はテーパリング状態...
(吉田ハンチング@dcp)