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韓国の高官がルノー副会長と会談。『ルノーサムスン』の撤退話か?

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表向きは半導体不足についての会談――となっているのですが。

韓国の産業通商資源部ソン・ユンモ長官がフランス『ルノー』グループ副会長と会談を行うことが明らかになりました。

報じているのは韓国メディア『BUSINESS watch』で、世界的に不足している半導体の影響を韓国内の『ルノーサムスン』工場が受けないようにしてほしいと要望する――ということになっています。

しかし、この話を額面どおりに受け取れない背景があります。

まず、親会社『ルノー』が『ルノーサムスン』の業績に不満を表明している点。以下をご覧ください。

2020年
売上高:3兆4,008億ウォン(約3,299億円)
(対前年比:27.3%減少
営業利益:-797億ウォン

これは先にご紹介しましたが、2021年02月に訪韓した『ルノー』のホセビセンテ・ロス・モソス製造統括副会長は、世界各地の『ルノー』グループの工場の中で、韓国工場の生産性の低さを「製造コストがスペイン工場の2倍」と指摘しています。

また、「競争力向上の約束を守らないと、我々は新しい方法を見つける」と韓国工場を他へ移すことを示唆するような発言もしているのです。

さらに、『ルノー』が「サムスン」の名称使用についての契約更新を行っていないということもあります。このまま韓国で商売をするつもりなら、社名の「サムスン」を継続して使えるようにするはずですが、「商標契約」の延長が確認できません(と報道されています)。

このような背景を勘案すると、ソン・ユンモ長官と『ルノー』のモソス副会長の会談で半導体の供給だけが話題になるとは考えにくいのです。

会談後にどのような報道が出るのかに注目したいところです。

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(吉田ハンチング@dcp)

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