以前ご紹介した『韓国石炭公社』の件です。李明博(イ・ミョンバク)政権の資源獲得外交のツケで経営が傾いており、モンゴルに赤字の炭鉱(『韓国石炭公社』が62.9%を保有する『韓国モンゴルエネルギー開発』が管理)を抱えています。
生産性も良くないし、コストがかさんで大変で、「累積投資額:259億ウォン(約25.1億円)」に対して「回収額:0」というとんでもない大外れの開発案件です。
『韓国石炭公社』は2020年に「純損失:1,147億ウォン」(約111.3億円)を出しましたので、これ以上この金食い虫を放置することはできません。
これまた先にご紹介しましたが、公社の改革について韓国企画財政部の第2次タスクフォースが動いて勧告を出していますが、ついにこのモンゴルの炭鉱を売却する決定をしたとのこと。
本件を報じた韓国メディア『毎日経済』の記事では以下のように『石炭公社』関係者の言葉を引いています。
「モンゴルの炭鉱を2026年までに売却するという方針を決め購入希望者と接触している」
とのことで、この売却まではコストを最低限に抑えて現状を維持する方向。ただ、気になるのはこれまでの回収額が「0」の炭鉱に買い手がつくだろうか、という点です。つかなければつかないで、これまた大問題になりそうです(誰も買わないような炭鉱をなぜ買ったんだといわれるでしょう)。
韓国はかつての資源獲得外交の後始末に追われるようになっています。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「작년 844억 손실 석탄공사, 몽골탄광 손해보고 판다」
(吉田ハンチング@dcp)