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インフレ懸念後退で株価上昇 玉突き事故ですな、まるで

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11月28日、アメリカの株式市場は大きく上げました。主因は、FRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言です。パウエル議長は、

The economy has been expanding solidly and Fed officials see little risk right now of an outbreak of inflation.

経済は確実に拡大を続けており、Fedの公式見解としては現在インフレリスクはほとんどないということだ。

と述べています。インフレリスクがないということは、利上げを行う必然性がないということです。これでFRBが利上げを行う可能性が小さくなりましたから、トランプ大統領もにんまりというところでしょう。にんまりはともかく、これで金融引き締めの動きが緩やかになるとの見通しが立ち、株式市場に資金が戻ってきたわけです。

面白いのは、インフレ懸念の後退に原油価格の下落が一役買っていること。トランプ大統領は、原油価格を下げろ下げろとサウジアラビアやOPECに圧力を掛けてきました。そのおかげで見事に原油価格は急下落したわけです。結果、インフレ懸念が後退し、FRBの利上げへの動きが休止し、株価も急回復しました。

トランプ大統領が狙ってやってるのなら大したものですが、恐らくそんなことは……ないのでしょうね。

(柏ケミカル@dcp)