『韓国銀行』はアメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)と締結したスワップライン※1を通じて約200億ドルを調達しました。これを『韓国銀行』がきちんと返済するのかを定点観測しています。
07月16日は、第4次調達した84日もの「21億1,900万ドル」(約2,350億890万円)※2の返済日でした。
FEDはドル流動性スワップの取引状況を毎週公開しており、それを見れば『韓国銀行』がきちんと返済したかどうか分かります。今週も公表データを参照し、確認しました。
まず、「U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results」(ドル流動性スワップ-運用結果)は以下のとおりです。
『韓国銀行』が2020年05月08日(settlement date:決済日)を最後にスワップラインを利用していていませんので、新しい運用は加わっていません。
次に「U.S. Dollar Liquidity Swap-Amounts Outstanding」(ドル流動性スワップ-未払い金額)です。
07月16日、確かに未返済額が「21億1,900万ドル」減少しています(他に利子も支払っています:公表データに記載されているのは元本のみ)。
残りは第5・6次調達分の計「25億9,300万ドル」※2となりました。
これで、『韓国銀行』は07月中に「82億7,400万ドル + 利子分」で計「82億8,235万7,216ドル」(約8,888億6,257万6,424円)をキャッシュで吐き出したことになります。
さて、韓国にまだ現金の「ドル」は十分にあるのでしょうか。
※1韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
※2ドル円の換算は2020年07月17日の「1ドル=107.31円」を用いました
(柏ケミカル@dcp)