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実際の株トレーダーに聞いた「もうかるコツ」

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「デイトレーダー」という言葉が流行したのはずいぶん前のこと。毎日の株式の取引だけで食べていく人はもう珍しくはありませんね。でも、もうけるのはなかなか難しいことのようです。今回は、実際にもうけている人に聞いたもうけるコツを紹介します。

「Sさん」は毎日株式の取引をして暮らしています。もともとソフトハウスなど複数のIT関連企業の役員を務めていたのですが、今ではそれも辞め、株一本で生活されています。しかも、資産は3億円を超えているとのこと。とてもうらやましい話ですが、株式トレードでもうかるコツについて、Sさんに聞いてみました。

――株式取引でもうけるコツというのはあるのでしょうか。

そうですね。5つ挙げてみましょう。

●毎日コツコツが基本
「一発逆転」とかを考えだすともう駄目です。デイトレードを行うのであれば毎日コツコツといった地道な考えで始めるのが良いと思います。

●手持ちのお金の量を考える!
資金がいくらあるか。そのうちいくらを売買に充てるのかを常に意識しているべきです。

●「情報」をできるだけ集める!
何の情報もないところにお金を突っ込む人はいないでしょうが、それに類する売買もやめましょう。企業情報はもとより、国際情勢、板を読む、チャート分析など、全て情報です。できるだけ情報を集めた上で判断することです。

●「信用二階建て」は危険!
信用二階建てとは、購入した株式を担保にしてお金を借りそのお金も突っ込むことです。取引できる金額は大きくなりますが危ないです。私はやりません。「一発逆転」も危ないメンタリティーですが、「一発で崩壊」するのはもっと危ないと思います。

●「損切り」時を見極める!
株式の売買で損を被った際に、その損した金額を確定させることを「損切り」といいますが、勇気を持って行うことが必要です。

毎日株式の売買をしていると、損をするときもありますし、また自分が売ったのにさらに値が上がったりします。それを追い掛けるとさらに墓穴を掘ることが多いように思います(笑)。

――なるほど。

さらにもう一つ。デイトレードではなく中・長期投資を考える。お金が十分あって資産形成についてじっくり待つ時間があるなら、なにも毎日せっせと株式売買をする必要はあまりないでしょう。複数の優良株に分散投資しておけばいいのです。

――値が下がったりしませんか。

時間でリスクが分散されると考えた方がいいですね。

――他に何かポイントはありますか?

精神論みたいになって恐縮なのですが、メンタリティーは大事です。気持ちの切り替えが速いというか、「損を切る」「利益を確定」とその都度的確に判断できることはとても大事です。経験者には分かっていただけると思いますが、最初はこれがなかなかできない。そして、その確定した結果を引きずらないこと。これもなかなかできないことで、それができるのは天才だと思うのですが、こういう天才がたまにいて、その人は本当に強いと思います。

――株取引の指南書などもたくさん出ていますが、こういった雑誌や書籍はあてになるものなのでしょうか?

それは本当に玉石混交です。今となっては「?」と思うような、古い常識で書かれているものなどもありますし。正直、参考書に書かれていないことの方が大事という気もします。これは、株取引を行っている人、みんなが思うことかもしれませんが。

――具体的にどういうことでしょうか?

売買対象をどう選ぶかというレクチャーはありますが売買タイミングに対するレクチャーはあまりないとかですね。個人的な意見かもしれませんが、実はタイミングの方がずっと大事なのではないか、と思います。売買タイミングについてのレクチャーがないと投資に対するリテラシーは上がらないと思います。

いかがでしたか。「資産が3億円もあればデイトレードしなくてもいいのでは?」と聞いてみましたら、「それだとヒマになっちゃうので」というお答えでした。人間は何か面白いことがないと生きていけないものなのかもしれませんね。

(高橋モータース@dcp)