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【しぶしぶハワイ】日韓外相会談の不毛な結末

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アメリカ合衆国バイデン政権の強引な招聘により、仕方なくハワイに行くことになった日本。林芳正外相はとてもイヤだったでしょうが、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官との日韓外相会談が行われました。

合衆国のメンツに付き合わされた無意味な会談

そもそも文在寅政権は間もなくおしまいです。ここで会談を持って何かが決まったとしても無駄になる可能性が高いのです。

そんなことは合衆国も分かっているはずです。それでも日韓の外相を呼んだのは、合衆国の面子のためとしか考えられません。

北朝鮮のミサイル発射に対して「合衆国主導」「固い同盟国の結束」を世界にアピールしないとバイデン政権が持たないので、わざわざやっているのです。

もうじきなくなる政権の外相と無意味な会談をやらされた日本にとっては「あほらしい」という他はなく、全くの時間の無駄だったといえます。外交は姿勢を示すだけでポイントを稼げるジャンルですが、こういうのを茶番というのです。

ここぞとばかりに熱弁振るう韓国

しかし、韓国にとっては今まで日本に拒絶され続けて実現できなかった「日本外交Topと直に会える機会」です。

ここぞとばかりに日本を非難する熱弁を振るったことでしょう。会談後に韓国外交部が出したプレスリリースが以下になります。

韓米日外交長官会の出席車ホノルルを訪問中の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は、現地時刻02月12日(土)午後、林芳正日本外務大臣と日韓外交長官会談を開催した。

□今回の会談は、林大臣就任後初の外交長官会談で、去る02月03日の電話通話に続き、両国は日韓間の主要懸案と相互関心事について意見を交換した。

ㅇ鄭長官は、日韓両国が北東アジアと世界の平和、繁栄のために共に協力していかなければならない最も近い隣国であり、正しい歴史認識が未来志向的な日韓関係発展のための根幹であることを強調した。

また、このような歴史認識は過去の日韓代表的会談・声明・宣言でも共有されてきたことを指摘した。

この文脈で、鄭長官は強制徴用(原文ママ)や日本軍慰安婦被害者(原文ママ)問題などに関連する韓国政府の立場を再び説明し、被害者が受け入れられる解決策を探すために外交当局間協議を加速していこうとした。

ㅇ一方、鄭長官は日本の佐渡鉱山のユネスコ世界遺産登録推薦決定に対して、強い残念とともに抗議の意を再度伝達し、2015年「日本近代産業施設」登録時、日本自ら約束した後続措置を忠実に履行することを促した。

また、鄭長官は日本の輸出規制措置(原文ママ)が早期に撤回されるべきであることを強調した。

特に、鄭長官は、私たちの特定産業を狙って取られた日本の同措置が、現在の日米韓間の世界サプライチェーン安定強化協議とも論理的に合っていないことを指摘した。

ㅇまた、鄭長官は、コロナで困難な時期に両国国民が一緒に困難を克服し、早急にコロナ以前の水準で交流が正常化されることを期待するとし、このための日本の協力を要請した。

ㅇこれに対して、林大臣は日本政府の立場を説明した。

一方、両大臣は、朝鮮半島の平和プロセスの早期再稼働のための対北朝鮮対話の必要性と日韓/日米韓協力の重要性を再確認し、今後も緊密に協力していくことにした。

□両大臣は、日韓関係の未来志向的な発展のために外交当局間の緊密なコミュニケーションを続けていくことにした。終わり。

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「日韓外交長官会談(2.12)結果」

今回ハワイくんだりまで付き合わされた本題である「北朝鮮問題」については最後にして、いかに日本を非難する言葉を述べ立てたかが分かるプレスリリースになっています。

読み進めるとムカムカするという方が多いでしょうが、韓国側の認識というのはこの程度なのです。だから会っても無駄です。日本は原則に沿った門前払いを貫くべきです。

日本は「本題は対北朝鮮で仕方なく会いました」なリリース

では、日本の外務省が出したプレスリリースを見てみましょう。以下です。

現地時間2月12日正午(日本時間2月13日午前7時)から約40分間、日米韓外相会合出席のため米国(ホノルル)を訪問中の林芳正外務大臣は、鄭義溶(チョン・ウィヨン)韓国外交部長官と日韓外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1.両外相は、北朝鮮への対応を始め、地域の安定にとって日韓・日米韓協力が重要であることを改めて確認した上で、2月3日の日韓外相電話会談に引き続き、両国間の懸案を含む二国間関係について率直な意見交換を実施しました。

2.両外相は、旧朝鮮半島出身労働者問題や慰安婦問題、その他の両国間の問題についてやり取りを行いました。

この中で林大臣から、旧朝鮮半島出身労働者問題や慰安婦問題に関する韓国国内の動きにより日韓関係は引き続き非常に厳しい状況にある旨述べた上で、これらの懸案を含め、両国間の問題に関する日本の一貫した立場に基づき、韓国側が責任を持って対応する必要があるとして韓国側に適切な対応を改めて求めました。

鄭長官からは、韓国側の立場に基づく発言がありました。

3.両外相は、「佐渡島の金山」のユネスコへの推薦についてもやり取りを行いました。

林大臣からは、韓国側の独自の主張は受け入れられず、遺憾であると改めて抗議しました。

その上で、我が国としては、「佐渡島の金山」の文化遺産としてのすばらしい価値がユネスコにおいて評価されるよう、冷静かつ丁寧な議論を行っていく考えであり、韓国側とも誠実に議論を行っていく旨改めて伝達しました。

4.両外相はまた、人的往来についても意見交換を行いました。

5.両外相は、今後とも、日韓関係を健全な関係に戻すべく、外交当局間の協議や意思疎通を加速していくことで一致しました。

⇒参照・引用元:『日本国 外務省』公式サイト「日韓外相会談」

日本の外務省はまず「対北朝鮮」についての認識を述べてから、韓国の文句に対応した旨を書いています。そのためのハワイ出張だったので当たり前です。

韓国外交部の、まず日本へ言ってやった!」なリリースとは全く違いますし、文面からも淡々といなしたことが伺えます。

「韓国側が責任を持って対応する必要がある」とボールは韓国にあることを改めて伝えたとのことですが、これを理解していないので、何回会っても無駄なのです。韓国が理解し、対応するまでは会わないのが正しい態度です。時間の無駄、経費の無駄です。

合衆国にも「無駄だから韓国とは会わない」と言い、日米の共通認識とすべきでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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