韓国『サムスン電子』『LGエレクトロニクス』は、OLEDディスプレーについて世界的にトップシェアを誇ってきましたが、その地位が中国企業に脅かされる状況になってきました。
具体的には『京東方科技集团(BOE)』『華星光電技術(チャイナスター)』『天馬微電子(Tianma)』なおの企業が急速にOLEDディスプレーの生産を拡大しているのです。
一つの背景に中国市場におけるスマホマーケットがあります。『サムスン電子』『LGエレクトロニクス』がシェアを失うのに反して、中国勢『小米(シャオミ)』『OPPO(オッポ)』がシェアを伸ばしており、これらのスマホに中国企業のOLEDディスプレーが採用されているのです。
中国製スマホだけではありません。『BOE』の製品は『Apple(アップル)』iPhone12や修理交換用のパネルとして採用されているといわれています。このような需要拡大の後押しを受けて中国企業各社はOLEDディスプレー工場を増設しています。
イギリスの調査会社『Omdia(オムディア)』は、中国企業製中小型OLEDディスプレーのシェアは「2020年シェア:15%」から2021年には「27%」まで伸びるのではないか、と推測しています。
そのため、韓国企業『サムスン電子』『LGエレクトロニクス』もいつまでも「OLEDディスプレー市場では圧倒的な立場である」とはいってはいられないのです。
⇒参照:『Omdia』公式サイト
(吉田ハンチング@dcp)