おススメ記事

マジか? イスタンブール市長選挙やり直し!

広告

05月6日、揉めに揉めていたトルコ・イスタンブールの市長選が再投票となりました。エルドアン大統領の「公正発展党」が敗北した(1万3,000票の僅差)のですが、不正が横行したと選挙管理委員会に圧力を掛け、ついに06月に再選挙を行うことを認めさせたのです。

当選が無効になった「共和人民党」のエクレム・イマームオールさんは、この決定に対して「不誠実だ」と不満を表明しつつも「継続して戦う」と闘志を燃やしています。一方の「公正発展党」とエルドアン大統領には、国の内外から非難の声が集まっています。

「公正発展党」が文句をつけたため、2週間もかけて再集計を行い、それでも「負け」だったのに、これを覆したのです。民主主義の根幹である「投票結果」を認めないトルコ与党のやり口は全く公正とはいえません。

このような国の通貨が市場で信用を失うのは当然のことで、上掲のようにトルコリラは大幅な通貨安に陥っています(チャートは『Investing.com』より引用)。トルコ中央銀行は通貨防衛を行うでしょうが、市場の信認が回復できるとは考えられない状況です。また、トルコの外貨準備が尽きてドボンになることもないとはいえず、FXトレーダーは注意しなければなりません。

(柏ケミカル@dcp)