「ショート」と「ロング」とはナニか?

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投資関連のニュースや解説を見ていると「ショート」「ロング」という言葉をよく見かけます。投資家のみならずアナリストもよく使う言葉です。例えば2017年08月23日のロイター記事「円キャリー取引に『勝ち目』はあるか」(内田稔)の中では「円ショート」という言葉が頻繁に登場します。

「(前略)円ショートが拡大した場合も、2005-07年当時と異なり、逃げ足の速い円ショートである点に留意が必要だろう」

などの表現が登場します。この「ショート」「ロング」という言葉の意味は、

・ショート(short)
「売り」「売りを建てること」を意味します。「空売」という意味でも使われます。

・ロング(long)
「買い」「買いを建てること」を意味します。

です。ただし「ロング」「ショート」という言葉は、「信用取引」や「外国為替証拠金取引」(いわゆるFX)など、担保をもとにする取引の場合に用いられます。

また、買いよりも売りを多く建てている場合には「ショートポジション」、逆に、売りよりも買いを多く建てて散る場合には「ロングポジション」という言い方をします。

上記の「円ショート」とは外国為替証拠金取引において「円の売りを建てること」、また「円売りのポジション」を意味します。ですから、上記のロイター記事の引用では、円売りのポジションをとる投資家が多くなっても、2005-07年当時とは異なり、その円売りは長くは続かないだろう――つまり、すぐに円売りは収まるのではないか、と論評しているわけです。

サブプライム・ローン危機の際に大もうけをした男たちを描いた映画『マネー・ショート』の原題は『The Big Short』といいますが、この「short」は「空売」の意味です。「The Big Short」ですから「世紀の空売」というわけです。

(柏ケミカル@dcp)

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