韓国政府は13カ月で233.9億ドルも負債を積んだ。

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2024年05月09日、『韓国銀行』が「2024年03月の国際収支統計」と公表しました。経常収支は以下のようになりました。


↑黄色でフォーカスしてあるのが2024年03月の経常収支。

2024年03月
貿易収支:80億9,260万ドル
サービス収支:-24億3,130万ドル
第1次所得収支:18億2,730万ドル
第2次所得収支:-5億5,720万ドル
経常収支(上記4つの合計):69億3,140万ドル

当月の経常収支はあまり面白くはありません。

ただし、貿易収支は興味深い結果です。「80.9億ドル」のプラスです。韓国にとっては、貿易黒字が大きいのはいいことですが、通関ベースでの貿易収支は42.8億ドルでしたから、これは出来過ぎです。

韓国政府の財政が窮地に陥っていますが、国際収支統計の中に面白いデータがあります。一般政府(General government)がどのくらい債券発行によって外国から資金を調達しているか?――です。

これは、国際収支統計の中の「金融収支」、その項目である「証券投資」の負債の部を見れば分かります。


↑黄色でフォーカスしているのが2024年03月の一般政府の「Long-term debt securities of P.I., Liabilities」。

上掲が「長期債券による負債」ですが、当月は「-35億6,000万ドル」となっています。負債の部がマイナスですので、その分外国にお金を支払って負債を減らしたことを意味しています。

先にご紹介したことがありますが、韓国政府は短期債券を発行して資金調達するのをやめて、長期債券発行に切り替えていました。ところが……以下をご覧ください。

黄色の部分が直近2024年02・03月の短期債券による負債を増やした額。オレンジ色の部分はマイナスなので負債を減らしています。

上掲のとおり、2023年07・08月はお金を支払って(計36.7億ドル)負債を減らし、09月は「2.6億ドル」また負債を増やしましたが、11・12月とまた負債を減らし(計10.0億ドル)ました。

2023年12月、2024年01月は「0」ですから、短期債券発行による借金(資金調達)はやめたのです。

ところが、02・03月とまた負債を増やしました(計12.3億ドル)。

どうしたのでしょうか? もちろんお金が入り用になったからです。

再度「長期債券」の負債の部に戻ります。以下は2023年03月~2024年03月まで、13カ月分の表組です。

黄色のセルにご注目ください。プラスなので長期債券の発行によって資金を調達(負債を増やした)金額です。

「2023年04月:28.6億ドル」、「05月:64.5億ドル」……と着実に負債を増加させています。マイナスで負債を減らした月もありmすが、2023年03月~2024年03月の期間での増減を確認すると、計「+233億8,740万ドル」です。

韓国政府は長期債券発行で、13カ月の間に約233.9億ドル(約3.6兆円)も外国から借金(資金調達)したのです。

いくらなんでも積みすぎでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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