韓国の貿易が(通関ベースで)赤字続きです。2022年は04~11月の8カ月連続赤字。
あと数日残っていますが、12月も赤字が確定ですので9カ月連続になります。
韓国が苦しいのは、対中国貿易でのもうけが急減したことにあります。
上掲のとおり、2022年の対中国の貿易収支は11月までで6カ月赤字です。
2022年は、韓国にとって「これまで濡れ手に粟でもうけてきた中国貿易」が大きな転換点を迎えた年になりました。しかも中韓修好三十周年の記念年です。
韓国を代表する企業『サムスン電子』も中国市場において衝撃を経験することになりました。
2022年第3四半期までに赤字なのです。韓国目『ヘラルド経済』の記事から以下に引用します。
金融監督院電子公示によると、サムスン電子中国販売法人は今年第3四半期まで累積売上2兆660億ウォン、累積損失3,100万ウォンを記録した。
今年第3四半期のみで636億ウォンの損失を出した。
かつて25兆に達した売上は10分の1となり、かつて20%台に達したサムスンスマートフォンのシェアは0%台墜落した。
中国販売法人は中国現地でスマートフォン、テレビなどの販売を担当する。
サムスン電子は2013年に20%を上回るシェアで中国のスマートフォン市場1位に上がったが、以後、売上とシェアが垂直落下した。
(後略)
『サムスン電子』のスマートフォンのシェアが0%台に落ちたのは2022年が初めてではありませんので、それは別に驚くに値しませんが、中国法人が赤字になった点は注目に値します。
スマートフォンを含めて韓国ブランドの家電を中国市場で売るのはもう無理なのです。この衰退を自動車が追いかけることになるでしょう(もう追いかけています)。
(吉田ハンチング@dcp)